INTERVIEW 03
裏方として全力投球。限られた時間で最高の仕上がりを追求したい。
ONE DAY SCHEDULE ある一日のスケジュール
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出勤・点呼 この日は早番出勤。班のメンバーと点呼を受け、基地内のホームに向かいます。
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整備作業・班長検査 午前中だけで7本ほどの列車を次々に作業していきます。
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休憩
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整備作業・班長検査 再び作業へ。車内の仕上がりをチェックしては、上司に報告します。
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点呼・退勤
新大阪第一事業所
車両整備 班長
2013年入社
PROFILE
子どもの進学を目前に控え、より安定した収入を得ようと契約社員として入社。スタッフの成長を積極的に支援する社風に刺激され、正社員に登用された。現在は班長という立場から、車内美化を取り仕切る。生粋の阪神ファンで、休日は甲子園に足を運ぶこともしばしば。
Q 担当業務の内容を教えてください。
職場はターミナル駅に隣接。時間厳守への意識は絶対条件です。
新大阪駅近くの車両基地で、回送車両の整備、作業確認などにあたっています。立地上、すぐに運行に戻る列車が入線してくるので、作業時間は原則15分。2両あたり3名のチームを組み、1日に15本程度の列車の作業を行います。お盆や年末年始などの繁忙期には臨時の新幹線が増発され、担当列車が増加。車内ではすべてのテーブルや窓をふくのではなく、汚れた箇所を瞬時に判断し、要点を押さえて作業を進めることで、時間厳守を徹底しています。
Q 仕事のやりがいを教えてください。
新幹線を利用するお客様の姿が、プロ意識を高めてくれます。
作業を終えた新幹線が、出庫する瞬間には大きな満足感を得られます。自分の手できれいにした車両が、これからお客様を乗せて東京に向かう。それはまるで、我が子が旅に出るような感覚です。大好きな野球にたとえるならば、私の仕事はグランド整備にあたるかもしれません。裏方がいなければ、試合も快適な旅も成り立たないと考えているからこそ、仕事への誇りとプロ意識を欠くことなく、より質の高い整備を目指していきたいと思っています。
Q 今後の目標を教えてください。
仲間とともに、さらなる働きやすさへのアプローチを。
現在、私は「みんなのプロジェクト」という企画に参加中。職場の有志で作業手順を考えたり、作業内容全体の見直しを図ったりと、現場の考えを上層部に発信しています。一連の取り組みを通じて生まれたのが、メンバーのアイデアが盛り込まれた用具カート。さまざまな作業道具を車内に一括で持ち込めるようになり、車内とホームを往復する時間を短縮することに成功しました。今後も積極的に声を挙げ、職場環境の充実につなげたいと思います。
インタビュー:2019年7月