Mさん

INTERVIEW 06

当然のことをしているのに、感謝される仕事。何より安心を届けたい。

Mさん

ONE DAY SCHEDULE ある一日のスケジュール

  • 点呼・引き継ぎ 終電と始発に対応するため、勤務は宿直が中心。明けスタッフから引き継ぎを受けます。

  • 電話対応 お客様や他駅からの遺失物に関する問い合わせを受け、該当物がないか確認します。

  • 休憩

  • 電話対応 無事に発見された遺失物について、随時お客様へご連絡します。

  • 休憩

  • カウンター対応(随時) 忘れ物承り所にお越しになったお客様の遺失物の捜索及び引渡しを行います。

  • 締め作業 当日に問い合わせのあった遺失物についての書類整理や件数確認及び段ボールや梱包資材、コピー用紙などの事務用品の発注も行います。

  • 就寝

  • 夜間の遺失物の確認・カウンター応援 夜間に届いた遺失物を前日の依頼と照合。8時にカウンターが開くと、応援に向かいます。

  • 引き継ぎ・退勤 9時過ぎに当日勤務のスタッフが出勤するため、引き継ぎを行い、退勤します。

新大阪第二事業所

Mさん

遺失物取扱

2016年入社

PROFILE

以前は旅行会社にて勤務。日本の大動脈である新幹線に携わる仕事に就きたいと考えて当社の求人に応募し、遺失係として採用された。それ以来、毎日のように届けられるさまざまな遺失物を持ち主のもとに無事に返却すべく、仲間と連携を取って業務にあたっている。

Q 担当業務の内容を教えてください。

膨大な量の遺失物を、一刻も早くあるべき場所へ返したい。

新幹線の車内や、新大阪駅構内で回収された遺失物を、お客様からのお問い合わせを受けて照合し、該当したものがあれば返却する業務を行っています。具体的な仕事内容は、遺失物のデータベース登録、電話対応、カウンター業務など。私たちの担当エリアだけでも、1日あたり300件から500件ほど集まる遺失物を、どれだけ迅速にお客様のもとに返却できるのかを念頭に置きつつ、どなたにも喜んでいただけるような対応を心がけています。

膨大な量の遺失物を、一刻も早くあるべき場所へ返したい。

Q 仕事中はどのような点に気を配っていますか?

大切なのはお客様の気持ちになって、忘れ物にふれること。

大量の遺失物に囲まれているからこそ、その一つひとつにある背景を想像しながら、業務にあたっています。この品物は大切な誰かの形見ではないか、深い思い入れのあるものではないか。そんな視点を持てば、自然とお客様の気持ちに寄り添えるはずと考えています。また後輩の指導では、それぞれの個性を尊重するように。作業がゆっくりなスタッフは、その慎重さを発揮してもらえるよう指導するなど、いいところを伸ばせるように意識しています。

大切なのはお客様の気持ちになって、忘れ物にふれること。

Q 仕事のやりがいを教えてください。

お客様の不安を解消できるだけでなく、日本の代表にもなれる仕事。

遺失係は、通常業務をこなしているだけなのに感謝されることが多い、珍しい仕事だと思います。旅行の最中に忘れ物をするなんて、誰だって不安なもの。遺失物を返却することで、それまで沈んでいたお客様の表情が、笑顔に変わった瞬間には、何物にも代えがたい喜びがあります。海外の方に「落とし物が戻ってくるなんて、日本は本当にすばらしい国ですね」という言葉をかけられたときは、光栄であるとともに身の引き締まる思いがしますね。

お客様の不安を解消できるだけでなく、日本の代表にもなれる仕事。

MESSAGE メッセージ

縁の下の力持ち。そんなポジションに誇りを持っています。

縁の下の力持ち。そんなポジションに誇りを持っています。

私たち日本人の生活のみならず、海外からの観光客の旅さえも支える新幹線。日本が誇る技術の結晶を、遺失係として陰で支えていることを幸せに感じます。ともに仕事をする仲間たちは、私がデータベース上で遺失物を探している際、別の場所にないかを確認してくれるなど、誰に教えられたわけでもなくサポートができる人ばかり。先輩の背中を見て学ぶことができ、協調性のある方であれば、経験がなくても着実に成長できる職場だと思います。

インタビュー:2019年7月