お仕事紹介

各地の環境関連施設でエービスの社員が活躍しています。
「“運転管理”や“保守”って、具体的にはどんなことをしているの?」そんな疑問を解消するべく、先輩社員の声をもとに仕事内容をご紹介します。

浄水場での保守・運転管理<運転技術部>

浄水場では、川の水を取り入れ、薬品沈殿・(急速)ろ過・塩素滅菌などの浄水処理を行っています。キレイになった水は浄水層に貯えられ、最終的には水道水として一般家庭へと送られて行きます。これらの取水施設・浄水施設・送水施設の電気計装設備、塩素注入設備、汚泥処理設備における薬品の残量や水質の変化などのデータをチェックし、運転管理を行います。

1日の流れ

日勤者・夜勤者間での引継ぎから1日が始まります。机上にある数台のモニターから1時間ごとにデータを記録。薬品沈殿や(急速)ろ過をはじめとする処理に異常がないかを監視することで運転管理を行います。また、水の使用量などに応じて取水量を調整し、浄水池の水位を適切に保つよう管理します。中央管理室での業務がメインではあるものの、臭気やデータを計測する機械のチェックもあるためじっと座っているだけではありません。日勤の場合は、チェックシートに従って各施設の巡回・点検も行います。

下水処理場での運転監視<運転技術部>

生活排水をきれいに処理し、河川や海へ放流しています。
24時間365日、生活排水は下水処理場へ流れてくるため昼夜問わず施設は運転しています。
業務としては中央監視、日常点検、汚泥処理、ポンプ場点検、水質試験などがあります。

1日の流れ

日勤者・夜勤者の引継ぎから1日が始まります。
■中央監視業務
監視モニターをチェックして異常が無いかを確認する業務です。保守班による場内点検の際は機器の停止操作などをします。また、処理場は24時間365日運転しているため、水処理を常に監視し、必要に応じた操作を行います。
■日常点検業務
点検表を持って施設内の機器などを点検します。点検内容は電流値、異音、異常が無いかのチェックです。
■汚泥処理業務
流れてきた水分以外の濃度の高い生活排水に薬品を注入して水を抜き、汚泥にする作業です。簡単に例えると、洗濯機の脱水工程です。
■ポンプ場点検業務
車両を使用して遠方にある中継ポンプ場の点検を行います。
■水質試験
生活排水をきれいに処理して川や海へ流すわけですから、法的な基準をクリアしなければなりません。流入水、反応槽(微生物処理)、放流水を採水し、水質試験を行うことで適切に処理できているかを日々チェックしています。

上下水道施設(水再生センター)での保守・メンテナンス<調整技術グループ>

流量や水位の運転管理は、各種センサーから得られる情報をもとに行っています。
調整技術グループが行うのは、これらのセンサーから運転管理者が目にするコンソール画面までの経路にある機器の電気に特化した点検です。常に正確なデータを取得できるようにすることで、運転管理を支えるポジションです。基本的には1年間のサイクルでスケジュールを立て、予定に沿って東京・神奈川・栃木などの施設を回ります。場所によってセンサーの数は異なるため、半年かかることもあれば、2~3日で完了することもあります。

1日の流れ

まずはお客様と点検内容のすり合わせ及び実施可否の確認を行います。点検中に機器が誤作動しないよう安全処置を施す設備養生(※)を行い、順次点検を進めます。点検が終了したら設備養生を元に戻し、デスクワークです。Excelにデータを入力して点検成績書を作成し、翌日の点検準備を行なって終了です。

(※)養生について
設備の点検を行う際には、安全に作業できるよう電気の供給を止めたり、機械が誤作動しないよう調整したりする必要があります。点検作業中、安全に作業できる状態にすることを【養生】といいます。