1日の流れ

貸切バス運転手の仕事ってどういうもの?
1日の仕事の流れを実際にあったエピソードを交えてご紹介します。

さあ、1日の始まりです♪

7:00【営業所に出勤】

私達バス運転手は乗務前と終業時の点呼で必ずアルコールチェックを行います。
検知器にストローで息を吹きかけ、血中のアルコール濃度を測定。もちろん、数値が0.000mg/Lでなければ乗務は出来ません。


おはようございます!

【乗務前の点呼】

アルコールチェックの結果や体調に異常がないか運行管理者に報告。当日のスケジュールやルートの確認、道路状況などの連絡を受けます。
私達運転手はほとんど単独乗務ですので、出発前に先輩に行き先の注意箇所を聞いたりコミュニケーションを大切にしています。
バス会社はよく縦社会と言われますが、当社はそんな事はないですね。みんな和気あいあいですよ♪


車両各部の点検はとても大切な仕事!!

7:10【車両点検1】

写真はタイヤの空気圧をチェックしているところです。
「毎日の点検は大変そう!」と言われたことがありますが、タイヤの空気が少しぬけているだけでも高速運行時に熱を持ってとても危険なんです。
お客様の命を預かる仕事ですから、もっと細かく点検したいほどです。毎日点検することで少しの変化にも気付くことができます。


バスの心臓部!エンジンの点検は念入りに!

【車両点検2】

エンジンまわりの点検も毎回必ず行います。
バス火災事故分析結果で、車両の点検整備が不十分な場合や整備作業ミスに起因する火災事故が約6割を占めているというデータがあります。
こういった事故を未然に防ぐためにも毎日の念入りな点検が大切なんです。
「安全最優先」の当社では、お客様とドライバーのため【安全装備を完備】した最新車両の導入も積極的に行っています。


今からいってきます!!

【出庫連絡】

運行管理者から注意事項や道路状況の連絡が入ることがありますが、今までの無線ではエリアによって電波が悪くとても不便でした。
そこで全車にIP無線を設置。携帯電話の通信回路を利用するため広い範囲での通信が可能になりました。
実はこのIP無線は社員の声がきっかけで導入されました。緊急時の連絡や事務所との連携もスムーズになり、みんな喜んでいます。
「社員の声を取り入れてすぐに業務改善する。」そこが当社の良いところだと思います。


安全運行を第一に出発です!

7:20【出庫】

まずは集合場所でお客様をお迎えし、目的地へ向かいます。目的地に到着するとお客様より先にバスを降り、乗降口でお客様をお見送りします。
お客様から「朝早くから夜遅くまで大変だね。」と言われることがありますが、現地でお客様が観光されている間、休憩できるので体力的な負担は少ないです。
昼食は基本的に現地で食べることが多く、各地の美味しいものを食べられるのも観光バス運転手の醍醐味です♪


解散場所までお送りし営業所へ

17:00【業務報告書を記入】

お客様を解散場所までお送りします。
お客様がバスを降りられるとき「安全運転ありがとう」「笑顔で接してくれてありがとう」という言葉をいただいた時はとても嬉しくて、すごくやりがいを感じます。
お客様を降ろした後、最後まで気を抜かず安全運転で営業所に戻ります。車庫にバスを停め1日を振り返りながら業務報告書を記入します。


営業所に到着しました!

【運行記録(メモリーカード)を取り出す】

本日の運行状況が記録されているメモリーカードを取り出します。
運行記録は連続運転や危険な運転などの状況分析ができるので、事故の防止や運転の改善にもつながっています。


ただいま戻りました!

【終業点呼】

アルコールチェックを行い1日の運行状況などを運行管理者へ報告。改善点なども共有しています。
会社から指示され、やらされているのではなく、運転手1人ひとりが「みんなで三ツ星を守ろう!」という気持ちで毎日安全運行に取り組んでいるからこそ「安全性評価認定制度」最高ランクの「三ツ星」認定を更新し続けることができるのだと思います。


今日も一日お疲れさまでした

17:20【清掃】

車内でお客様の忘れ物がないかチェックし、翌日の業務がスムーズになるよう清掃を行います。
私が以前勤めていた会社では、1日に何台ものバスを交代で乗っていましたので、滋賀中央観光バスに入社して1ヶ月で担当車両を任された時は嬉しかったですね。
担当車両となると愛着が湧き、「自分のバスが一番!」とピカピカになるまで掃除しています(笑)。