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社長インタビュー 2024.04.15

【コア・パーパス策定までの道のりと浸透について|社長インタビュー②】

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こんにちは、ルビーの米澤です!

前回の社長インタビューでは、ラクリの始まりとそのヒントとなったザッポスの企業文化についてのお話をお届けいたしました。
続いて2回目となる今回は、企業文化の形成に必要となっているルビーグループとしての共通価値観であるコア・バリューや、【~感動を届ける~】というルビーが目指すべき目的であるコア・パーパスがどのように確立されてきたのか、そして今後どのように浸透していくのかについてご紹介いたします。



―ルビーの共通価値観であるコア・バリュー策定は最初どのように進みましたか?

まずコア・バリューを作るとなった時に、ある経営者から「理念とか社会的存在意義というのがあって、ビジョンやミッション、パーパス、バリューがあるから、その順番を書き間違えたらすごく大変なことになる。辻本さんこれから筆の進まない作家の気持ちがわかるようになるよ」ということを伝えられました。最初は何を言われているのかわからなかったのですが、その通りなかなか思い通りに進まなかったですね…

―当初どのくらい進まなかったのですか?

コア・バリューをどうしようかと考えた当初は、物凄く悩んだので全然進まなかったです。その際に本を参考にしてみようということになり、率直に言うと人生で一番本を読みました。読書会※であれば月1回ですが、その時は月に10冊くらい読んで、計100冊以上は読んだかなと思います。
※読書会…ルビーの企業文化の一つであり、社員が同じ本を読み内容について話し合う会。

―そのように葛藤されていたなかでの「【~感動を届ける~】『サービス・カンパニー』になる」というコア・パーパス策定において、決定打となったことは何でしたか?

【~感動を届ける~】というコア・パーパスがどうやって決まったかと言えば、ずっと悩んでいたら、音楽を作っている人や本を書いている人が「ここから降ってくる」って言うでしょ。その通り、本当に降ってきたんですよ!たまたまコア・バリューの勉強会でディスカッションをしている時に、「感動を届ける」というワンワードがパッと降ってきました。勉強と一緒かな。解けない問題が何気なくパッと解けるようになる。本気で悩んでいたら、降りてきた。後にも先にもこの時だけです。

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―コア・パーパスに込められた社長の思いとは?

僕は「働いている全従業員の幸せを叶えていきたい」ということを本当に思っていて、「全パートナーの物心両面の幸福を追求すると共に」の文言がある理念がつくられていきました。要するに、みんながお客様に感動を届けるようなサービスを届けてサービス・カンパニーになり、結果として適正な運営や適正な売り上げ、経費を頂戴して、パートナー※みんなが幸せになっていくという思いがあって、コア・パーパスの全文にしました。そのワードだけを聞くと、物心両面とか幸せにするのって社長だけの役目だとついつい思ってしまいますよね。それだけではなく、パートナー一人一人がコア・パーパスを意識し、作業を楽にするような働き方を考え、思いやりを持つことが必要だと思います。お経のように唱えているだけではなく、みんなに幸せが返ってくるようにという思いでこの理念を理解して、心を入れていくことはとても大事なことですね。そのような思いで仕事をすることによって、改善作業の在り方だけでなく、日々の作業の在り方も変わっていくと思います。数だけをこなすだけというのでは「感動を届けるサービス・カンパニーになる」ところには至らないはずです。車で言う両輪が満たされるために、幸せの原資という利益を集めるんですよ。利益とお客様に感動を届けるという両輪が回って初めて成り立つと思っています。
※パートナー…ルビーで働く人々の総称。

―コア・パーパスを目指していくためのコア・バリューをさらに浸透させていくためには、どのようなことが大切だとお考えですか?

今の思いをパートナーの一人でも多くに理解してもらい、共感してくれたらなと思っています。みんなに浸透してもらうのには順番があり、まずは周知することが必要です。そして周知したらこう書いてあるなと認知になり、段々と認知が広まると浸透していきます。
コア・パーパスに共感し、それをもとに行動する方が増えていけば、浸透に繋がるはずだと思いますね。これはアメリカではエバンジェリスト(伝道師)というわかりやすく伝えられる人に例えられると思います。

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―社内で浸透しやすくするために必要なことは何だとお考えですか?

コア・バリューについて触れ合う機会や、会話して考える機会をたくさん作ることだろうなと思います。
毎週土曜日のコア・バリュー朝礼※は忙しくても暇な時でもずっとやり続けてほしいとお願いして、繫忙期でも続けてもらっています。原点に立ち返る、考える時間を作ることはとても大事ですね。段々と話が深まっていき、違いがわかってくるはずだから今後も大事にしてほしいです。1週間にあった出来事に対して報告する活動は、人を否定や遮断する必要はないから良い会話になりますよね。
人を変えることはできない、でも自分を変えることはできます。自分自身がいいなと思えば変わっていくので、大事なのはそこだと思います。
※コア・バリュー朝礼…毎週土曜日に1週間を振り返り、コア・バリューに即した行動ができたかどうかについてグループで話し合う朝礼。



今回は、企業文化の形成に必要な共通価値観であるコア・バリューや、【~感動を届ける~】というルビーが目指すべき目的であるコア・パーパスに込められた社長の思い、そして今後さらに浸透させていくために必要なことについてのお話をお聞きできました。
次回の社長インタビューでは、ラクリの由来およびラクリが現在にまで成長する過程についてご紹介いたします。今では考えられないでラクリの当初について知ることができる内容となっておりますのでお楽しみに!

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