パート時代を含めると、実に30年以上にわたり当社で働いています。入社当初は子どもがまだ幼かったので、祝日だけ勤務していました。育児から手が離れるタイミングで徐々に勤務時間や日数を増やし、2007年には正社員へステップアップ。現在は主任として、仕上場のスタッフ管理も行っています。
私自身、子育てと両立する大変さを身にしてみて感じてきており、部署内でも同じ経験をしてきたベテランスタッフが多いです。育児をしやすい環境をつくるため、勤務体系のパターンを増やして午前中のみの勤務も可能にしました。お子様の学校行事への参加や急な体調不良によるお休みなども、みんなで協力し合ってカバーしています。だれもが働きやすい職場を目指したことで定着率も高まり、勤続20年以上のスタッフも珍しくありません。
社長も職場改善に積極的で、近年では夏場の熱い時期に冷たい飲み物をすぐに飲めるように、作業場に冷蔵庫を設置してくれました。働く人も職場環境も良いので、コツコツした作業が好きな方であれば、長く続けていただけると思います。
子育てをしながら働き続け、気が付けば現場責任者へ。効率化を進めることが私の使命です。
自身の経験から、子育てしやすい環境づくりを行っています。
1枚でも多くのシーツを仕上げられるように、できることを探し続けています。
働きやすい環境づくりと同じくらい力を入れているのが、生産効率の向上です。クオリティを落とさずに、いかに多くのシーツを仕上げていくか。その課題を解決するため、同業他社の工場を見学する機会を会社側がたくさん与えてくれます。それぞれの工場に良いところがあり、初めてみる備品や機械も多くて毎回学びも多いです。
業界全体でお互い高め合おうという志があるおかげで、他社の担当者に質問すれば機械の使用感から購入先まで丁寧に教えてくださいます。持ち帰ったアイデアをもとに、当社の工場の機械化を進めており、そのひとつが浴衣の襟につける器具の導入です。それまで、ローラーにいれるだけでは浴衣の襟はうまくシワが伸びず、手作業で伸ばしていました。ところが、他社で教わった器具を襟につけると、ローラーだけできれいに伸びてくれます。
また、新人教育も業務改善のヒントにつながる貴重な機会です。どうしても長年働いていると、「これはこういうものだから」という固定観念ができてしまうもの。ですが、フラットな視点を持った新人は、そういう私たちの「当たり前」に対して鋭い質問をしてくれます。現場のさまざまな声を大切にして機械の導入や運用の見直しを行い、定年退職となるその日まで、生産性を向上させ続けたいですね。
2007年4月入社