Case 03

「新たな使命」に成長を実感

写真

運行管理者

2014年8月入社

当社でトラックの運転を始め、長い下積み期間を経て運行管理者に転身。「調整役ならではのたいへんさはある」と語るが、入社以前から人と接する仕事に携わってきた経歴を、ドライバーの運用にも存分に発揮している。

写真

前回取材から、業務内容はどのように変化しましたか?

ドライバー未経験で入社して以来、4年ほど小口配送の現場に従事してきました。無理のないペースで乗務をこなす毎日を送っていたものの、この会社で長く働くことを考えたときに、運行管理者という道が思い浮かんだことが転機に。私自身、体力に自信があるわけではなかったことから内勤業務への関心が高まり、上司に相談したうえでまずは資格を取得しました。運行管理者として事務所へと仕事場を移したのは、それから約1年後のこと。配車予定の調整、ドライバーの点呼、荷主様や配送先との折衝などが主な役割になりました。

写真

この数年で、ご自身の成長を感じる部分はありますか?

ドライバーとの圧倒的な違いは、会社全体を考えた行動が求められるところ。受け持ちの荷物にのみ集中していたのが、カントウ流通が手がけるあらゆる仕事を問題なく完結させることに意識が向くようになりました。一人ひとりに担当案件が割り振られているとはいえ、道路渋滞などによる予定変更は必ず発生するため、前もって配車予定表の中身を頭に入れておくのが大原則。各自の仕事量や配送ルートをつかんで先の状況を想像しておけば、到着の遅れが見込まれるときに代替要員を手配するなど、より柔軟な対応が可能になります。

写真

仕事で意識していることを教えてください。

運行後の点呼では、積極的にドライバーに声をかけます。というのも、仕事が思うように進まなかったとき、事務所での些細な言葉のやりとりに疲れが和らぐのを、身をもって感じてきた過去があるからです。普段から会話を繰り返していると「新しいルートを覚えたい」「もう少し負担を軽くしたい」といった本音が聞けることも少なくありません。ドライバーと会社の間に立つ役割だからこそわかるこれらの要望を、配車係や上司に可能な限り伝えることで、自由度の高さというカントウ流通の魅力をいっそう深めていければと考えています。

写真

会社の変化とご自身のこれからについて教えてください。

私の入社以降、徐々に待遇が手厚くなったこともあってか、社員の定着率は着実に高まってきた印象があります。人が増えたということは、運行管理者の立場からすれば、それだけドライバーとの接点が多くなるということ。点呼や運行指示で1日に5、60人と向きあうなかで、まだまだ至らない面があるのは確かです。そこをカバーする際に重要なのは、いかに自らの心にゆとりを持てるかどうか。さまざまな運行パターンを経験することで、イレギュラーな場面への対応力を磨き、現場とのコミュニケーションを充実させたいと思います。

キャリアステップ

  • ステップ1
    2014年

    入社1年目

    結婚を機に安定した働き先を探した結果、当社の小型ドライバーとしてルート配送業務を開始する。

  • ステップ1
    2019年

    入社6年目

    前年に取得していた運行管理者資格を活かし、キャリアチェンジ。

  • ステップ1
    2020年

    入社7年目

    マネジメント能力の高さを認められ、運行管理課長に昇格。周囲からさらなる活躍を期待されている。

社長

社長からひと言

境遇の変化を成長の原動力に変えた「持っている」存在。

彼が運行管理者を目指す意志を示したのは、会社としても管理側の人材を強化しようと考えていたタイミング。本人の家族に対する責任感の高まりと、会社の思惑とが時期的に一致したことから、私たちはツキを持っている男と呼んでいます。運送会社の管理職は、ドライバーの心情を知らずには務まりません。その点、小型車のあらゆる配送案件を確実にこなしてきたことに加え、接客や営業の現場にいたキャリアを持つ彼は、まさに適任者。若くして肩書きが重くなるぶん、しっかり経験を重ねて愛される会社を形づくってほしいです。

TOP