絶対になくならない仕事。着実に経験を積みかさねて成長していきたい。
筈見 幸樹
(はずみ こうき)
- PROFILE
- 大学で農学を学び、卒業後に新卒としてヒロセに入社。数ヵ月におよぶ新卒研修を受けたあと、水処理施設に配属。頼りになる先輩たちと一緒に、下水の終末処理場の維持・管理を行っている。趣味はテレビゲームで、オンライン上で友人とつながりコミュニケーションを楽しむ。
入社のきっかけは?
人々の生活を縁の下から支えられるやりがいと業界の安定性に魅力を感じて入社しました。
インタビュー
生活に密着している下水処理の仕事。
私は水処理施設の部署に所属し、現在は下水の終末処理場に勤務しています。下水の処理は生活排水をきれいにして、川に流す仕事です。そこに至るまでいくつかのセクションがあり、多くの装置が稼働することで安全な水へと生まれ変わらせています。その設備の維持・管理が私たちの役目。普段から細かく点検することで365日24時間トラブルなく動くようにしています。処理をする水の量は、毎回一定ではなく、大型連休があれば近隣にあるサービスエリアからの排水が一気に増えるのですが、そうした際に人々の暮らしと密接に関わる仕事をしていると実感でき、働くやりがいにつながっています。
微生物の力を借りて汚水を処理しています。
処理場内にはいろいろな機械がありますが、汚水をきれいにしているのは、実は微生物たちだと知っておどろきました。反応槽と呼ばれるセクションで、細菌類や原生生物たちが汚水の分解にひと役買ってくれています。生物なので季節や気温の変化で活性度が変化するため、槽にいる微生物の量を機械で足したり引いたりと調整が必要です。また、水の中の酸素量が足りなくなると活性度が落ちるので、槽に空気を送る量もその都度調整しています。微生物たちの様子を見守り続けてきたことで、匂いや水面の泡立ち具合で調子がわかるようになりました。私たちの生活を支えてくれている微生物に、いまではすごく愛着がわいています。
もっと経験を積んで先輩たちと肩を並べたい。
最初は右も左もわからず、先輩たちに指示を仰ぎながら学んでいきました。周りのみなさんに支えてもらえたおかげで、半年で下水道技術検定第3種に合格でき、2年目の終わりくらいからは質問も「どうすればいいですか」ではなく、「こうしてみてもいいですか」と聞けるようになれたので自分なりに成長を感じます。働いて思うのは、この仕事は経験が大事だということです。こういうときに以前はどうだったと振り返れる過去が多い分だけトラブル対処の引き出しも増えます。まだまだわからないことも多いので、一歩ずつ経験を積んで、先輩たちのように活躍したいと意気込んでいます。
一日の流れ
-
8:15
- 出勤、ラジオ体操、朝礼
-
8:25
- 情報共有
- その日の注意事項や伝達事項をみんなで共有します。
-
8:35
- 簡易的な水質検査
- 流入してくる水と処理中の水、そして放流する水の匂いや見た目、PH値に異常がないかをチェックします。その際には、簡易的な検査キットを用います。
-
9:35
- 設備点検
- 設備の漏電やモーターのベルトに亀裂がないか、また異音が聞こえないかなどをメンバーで分担して行います。また、汚水の中に大きな沈殿物があれば取り除きます。
-
10:35
- 水質分析
- この時間から、分析装置を使って本格的に水質をチェックします。放流水の基準値に達しているかをはじめ、厳密に検査します。
-
12:00
- 昼休憩
- 全員で一斉に休憩を取ります。
-
13:00
- 業務再開
- 水質の分析は多くの工程があるため、時間を要します。また、いつもと違うデータが出た場合は、なぜそうなったのかをみんなで話し合います。
-
16:30
- 分析結果のまとめ・設備点検・日報作成
- 分析が終われば、データをまとめて専用のソフトに入力します。その後に再度、設備点検を行い、トラブルがなければ日報を作成します。
-
17:15
- 退社
- 夜勤はなく、トラブルがなければ残業もほとんどありません。
取材日:2023年1月