体系的な研修制度、そして技術認定制度は、社員の技術向上のみならず、お客様の日常の安全を支えるうえで大きな意味をなしています。
当社では、2018年神戸・ポートアイランドに研修施設を新設するなど、社員教育にいっそう力を入れています。

仕事の土台を念入りに固める

入社時一般研修

新卒・中途、職種を問わず実施される新人研修で、お客様対応や現場での身だしなみをはじめとしたビジネスマナーをじっくり学びます。また、技術職については、当社独自の安全手帳に基づいて、作業時における行動基準も学習。安全な現場づくりに向けた、スタッフ間の共通認識を形成します。本配属後も上長からの指導が継続するので、未経験でも安心です。

専門性を深めるための第一歩

昇降機基礎研修

エレベーターやエスカレーターの歴史、各部名称、動作メカニズムといった業務に不可欠な知識の習得を目的とした研修です。電気や機械の基礎から学び直せる座学に加え、研修施設・テクニカルセンターでの実習も充実。実機を用いた指差呼称、点検時の操作方法などを自身の手を動かしながら吸収できます。営業職にも、専用のカリキュラムが用意されています。

点検業務の実際を掘り下げる

保守点検業務基礎研修

本配属された1年目の技術職を対象に、現場でのOJTと並行する形で実施。建築基準法により義務づけられた各種昇降機、機械式運転装置の定期点検に関して、点検項目の正しい把握、部品交換の手順といったノウハウを身につけ、ひとりで点検作業ができる実践力を養います。その後は、配属先での働きぶりも考慮して、単独での現場デビューの日を迎えます。

“もしも”に強いエンジニアへ

故障対応業務基礎研修

定期点検だけでなく、故障発生時に適切な対応を行うのも私たちの役割。2年目を迎えた技術職は、約3週間にわたって故障修理、緊急対応に関する研修を受けます。計測機器を使った故障箇所の特定、作業手順の確認にあたっては、テクニカルセンターに設置された実機を故障状態にしたうえで実施。座学と実践の両輪で、判断力、対応力を磨くことができます。

常に学び続けられる環境を整備

フォローアップ制度

技術系の研修の最後には、必ず技術認定制度に基づく試験を実施。規定の点数に届かない場合は、配属先での補修を通してサポートしており、間違いのない技術が得られるのが特長です。また、各事業所には安全委員が配置されており、定期的な安全講習を開講。社内システム上で事故防止についての情報共有も行うなど、徹底した安全管理がなされています。

技術・サービスのさらなる向上へ。テクニカルセンターを新設。

2018年5月、研究開発機関が集積する神戸ポートアイランドに、 阪神輸送機の研究開発・教育の主軸となる施設としてテクニカルセンターを開設しました。
開発室や各種研修設備の強化によって、さらなる技術力・サービス力の向上に努めています。

研修設備の充実

研修専用の設備として、エレベーター、エスカレーターそれぞれについて最新機種を設置。阪神輸送機では、入社後から最大7年にわたるフォローアップ研修を実施しており、本センターでの実機研修を教育カリキュラムに組み込むことで、技術レベルのさらなる底上げを図ります。

研修用エスカレーター イメージ

研修用エスカレーター

実機を用いた実技研修を行うことで、より細部に至るまでその仕組みを学ぶことが可能になり、座学で学んだことがより身に付きやすくなります。また、点検時に注意しなければならない安全対策等も効率的に学べます。

エレベーター巻上機・モーター実技研修室 イメージ

エレベーター巻上機・モーター実技研修室

各種メーカーの巻上機・モーターを設置。幅広いメーカーの機器にふれることで、仕組みの共通点やメーカーごとの特性を学びとり、保守点検における技術応用力を養っていきます。

研修室 イメージ

研修室

座学研修を行う研修室。エレベーター・エスカレーター・機械式駐車装置の技術的な知識だけでなく、建築基準法等の法的な知識も学びます。

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チャレンジ精神を持って前進しよう。