2014年入社
保守事業部
INTERVIEW
上司の指導に支えられながら、
昇降機の安全を守っています。
入社のきっかけを教えてください。
日常的に利用するものだからこそ、さまざまな発見がおもしろい。
高校時代、担任の先生から就職先として当社を紹介してもらい、入社に至りました。ほかにもいくつかの技術職を検討しましたが、独立系のメンテナンス企業という環境に身を置き、多様なメーカーのエレベーターにふれれば、より幅広い技術が身につくはずと感じたことが、決め手になりました。入社後、配属されたのは出身地でもある神戸。以前は特に気に留めることもなかったエレベーターですが、実際に現場に出ると内部の構造や仕組みについて意外な発見がたくさんあり、純粋な興味を持って学び始めることができました。
担当業務の内容を教えてください。
取り扱う製品だけでなく、点検の項目も多岐にわたるのが特徴です。
神戸市内のマンションや商業施設でエレベーターの定期点検を行い、障害発生の予防に努めています。具体的な点検内容は、ドアの開閉や昇降中の動作音の確認、ガイドレールへの注油、ブレーキやロープ、制御盤に不具合がないかなど、細部にまでおよびます。定期点検以外にも、故障時の緊急対応や1台につき年1回行われる定期検査、さらにはエスカレーターや小荷物専用昇降機の点検業務も担当。メーカーや製造年代により回路図や設計が大きく異なるため、それぞれの機種に応じた処置を把握しておくことが求められます。
先輩からの指導やアドバイスはいかがでしたか?
現場をよく知る上司の存在は、私の大きな支えになっています。
定期点検は、初めのころこそ上司に同行する形で進めますが、いずれは単独で行うものです。私の場合はひとり立ちに3年ほどかかりましたが、いまでも上司の手を借りる場面があります。点検中に不明点があればすぐに電話で相談できたり、自力での対応が不可能な場合には応援に駆けつけてもらえたりと、経験豊かなベテランからのサポートを受けられるのも、誤った処置が事故の引き金になるからこそ。わからないことは「わからない」と言える風土が根づいているのを感じますし、日々の業務にも安心して取り組むことができています。
仕事にあたって心がけていることはなんですか?
機械の不調に対応することだけが、エンジニアの仕事ではありません。
作業そのものに力を注ぐことは当然ですが、撤収前には現場の美観にも気を配っています。点検中は油が飛び散り、機器の表面が汚れてしまうこともしばしば。内窓から目立つ箇所はもちろん、エレベーターを利用される方からは見えない部分も、なるべく入念にふき上げるようにしています。また、会社の名前を背負って現場に出ているだけに、身だしなみや清潔感も意識。お客様に作業内容をご説明する機会も多いため、なるべくこまめに着替えています。技術者として信頼を得ていくうえでも、手先のこと以外にも目を向けたいですね。
取材日:2019年9月