INTERVIEW

上司の指導に支えられながら、
昇降機の安全を守っています。

Q1
Q1

入社のきっかけを教えてください。

日常的に利用するものだからこそ、さまざまな発見がおもしろい。

高校時代、担任の先生から就職先として当社を紹介してもらい、入社に至りました。ほかにもいくつかの技術職を検討しましたが、独立系のメンテナンス企業という環境に身を置き、多様なメーカーのエレベーターにふれれば、より幅広い技術が身につくはずと感じたことが、決め手になりました。入社後、配属されたのは出身地でもある神戸。以前は特に気に留めることもなかったエレベーターですが、実際に現場に出ると内部の構造や仕組みについて意外な発見がたくさんあり、純粋な興味を持って学び始めることができました。

Q2
Q2

担当業務の内容を教えてください。

取り扱う製品だけでなく、点検の項目も多岐にわたるのが特徴です。

神戸市内のマンションや商業施設でエレベーターの定期点検を行い、障害発生の予防に努めています。具体的な点検内容は、ドアの開閉や昇降中の動作音の確認、ガイドレールへの注油、ブレーキやロープ、制御盤に不具合がないかなど、細部にまでおよびます。定期点検以外にも、故障時の緊急対応や1台につき年1回行われる定期検査、さらにはエスカレーターや小荷物専用昇降機の点検業務も担当。メーカーや製造年代により回路図や設計が大きく異なるため、それぞれの機種に応じた処置を把握しておくことが求められます。

Q3
Q3

先輩からの指導やアドバイスはいかがでしたか?

現場をよく知る上司の存在は、私の大きな支えになっています。

定期点検は、初めのころこそ上司に同行する形で進めますが、いずれは単独で行うものです。私の場合はひとり立ちに3年ほどかかりましたが、いまでも上司の手を借りる場面があります。点検中に不明点があればすぐに電話で相談できたり、自力での対応が不可能な場合には応援に駆けつけてもらえたりと、経験豊かなベテランからのサポートを受けられるのも、誤った処置が事故の引き金になるからこそ。わからないことは「わからない」と言える風土が根づいているのを感じますし、日々の業務にも安心して取り組むことができています。

Q4
Q4

仕事にあたって心がけていることはなんですか?

機械の不調に対応することだけが、エンジニアの仕事ではありません。

作業そのものに力を注ぐことは当然ですが、撤収前には現場の美観にも気を配っています。点検中は油が飛び散り、機器の表面が汚れてしまうこともしばしば。内窓から目立つ箇所はもちろん、エレベーターを利用される方からは見えない部分も、なるべく入念にふき上げるようにしています。また、会社の名前を背負って現場に出ているだけに、身だしなみや清潔感も意識。お客様に作業内容をご説明する機会も多いため、なるべくこまめに着替えています。技術者として信頼を得ていくうえでも、手先のこと以外にも目を向けたいですね。

SCHEDULE 1日のスケジュール

8:00

出勤

点検に必要な工具や資材を準備し、当日の段取りを立てます。

9:00

現場に出発

支店を出発し、1件目の商業施設へと向かいます。

9:30

定期点検

現場に到着次第、エレベーターの点検作業にあたります。安全に留意し、保護具の着用、足元への注意を徹底します。

13:00

休憩

作業の進行具合によって時間帯が前後することもありますが、この日は13時からお昼休憩。Sさんは訪問先近くのお店で昼食を摂ります。

14:00

定期点検

午後からの現場に向かい、作業を開始。さらに2、3件ほど点検にまわります。

17:00

事務作業

報告書の作成、翌日の準備を済ませます。

17:30

終礼・退勤

終礼では、当日の業務内容や作業改善案を共有。翌日の作業予定も確認し、退勤します。

MESSAGE メッセージ

先輩のような引き出しの多いエンジニアに。

これまで当社で働き続けてこられたのは、上司の存在によるところが大きいです。入社当初は、とにかく覚えなくてはならないことが膨大にあり、右も左もわからない状態でしたが、ていねいな指導があったからこそ乗り切ることができました。また、上司の仕事ぶりを見ていると、過去の事例がしっかりと記憶されているのがわかります。私ももっと自分の仕事に興味を持ち、積極的に学んでいきたいです。若手としてまだまだ勉強中ですが、これまで上の世代に支えてもらってきたぶん、今後は後輩の後押しにも尽力していこうと思います。

取材日:2019年9月

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チャレンジ精神を持って前進しよう。