単独で行動するぶん、日々の連携を重視。安心してケアにあたれる環境を届けるために。
- 松本 照美
- 恵泉総合ケアセンター・大久保北事業所
- サービス提供責任者・管理者 / 2013年入職
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TOPIC 01
施設から訪問介護へ。緊張の毎日は、頼もしい仲間により支えられました。
大好きな祖母の影響で、高齢者に関わる介護の仕事へ就くことを決意。元々、知人が勤めていたことや、他の法人と比較しても給与や福利厚生面の良い『明石恵泉福祉会』には、入職前から強い興味を感じていました。ただ、当時の法人は実務経験者のみの採用枠があるだけでしたので、別法人の特別養護老人ホームで経験を積み転職。第3特養を経て、訪問介護部門へ異動しましたが、施設から自宅へと環境が変わり、最初は緊張の毎日でした。ですが、主任を筆頭に先輩職員からも親身にサポートしていただき、すぐに安心感を覚えるように。事務所に戻れば、みなさんが気さくに声をかけてくれたり、疑問が生じても相談しやすい職員が多かったからこそ、10年近くもの間、スキルを磨き続けられたのだと思います。
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TOPIC 02
ご利用者様だけでなく、職員にも寄り添って。みんなで暮らしに適した支援を届けています。
現在は、ご利用者様のケアに携わりながら、サービス提供責任者としてヘルパーやケアマネジャーとの連絡・調整役も担っています。その中で大切にしているのが、迅速な情報共有の徹底です。ご利用者様の言動や行動等に少しでも変化を感じたときは、すぐに報告するよう各ヘルパーへ周知しています。単独で行動することの多いヘルパーですが、各自が小まめな情報共有を行い、連携を図りながらケアを進めるという点では、施設同様にチームプレーが問われます。そのポイントとなるのがサービス提供責任者です。今の支援がご利用者様の暮らしに適しているのかを模索し、指示やアドバイスを伝えることで、一人ひとりの業務が円滑に進むようサポートしています。また、職員自身の心のケアにも重点を置き、単独での行動に不安を抱える方が自信を持って活躍できる体制をつくることも、今の自分に課せられた大切な役割であると感じています。
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TOPIC 03
ご利用者様と心を通わせられることが、何より嬉しい瞬間です。
ヘルパーは、ご利用者様の生活の拠点であるご自宅へ伺うからこそ、信頼関係の育みがより求められるように感じます。中には、打ち解けるまでに時間を要する方もおり、私自身、最初からすべての方のご自宅で円滑に業務が進められたわけではありません。入浴を拒む方や何年もベッドのシーツを洗濯できない方もいました。ですが、何度も顔を合わせ、コミュニケーションを取り続けるうちに、私が声をかけると自ら入浴をしてくれたり、数年かけてシーツの洗濯を頼まれるようにもなったのです。何気ないことかもしれませんが、ご利用者様と心を通わせられ、信頼も得られたと確信できた出来事でしたし、徐々に仕事の幅が広がる楽しさも味わえ、大きなやりがいを実感しました。
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TOPIC 04
それぞれのご自宅に職員の知恵が集結。自分の人生にもプラスになる仕事です。
野菜の保存方法や収納方法など、ご利用者様のご自宅の中には、職員それぞれが培ってきた知恵や知識がたくさんつまっています。長年家事を経験しましたが、はじめて目にするものも多く、何度も驚かされました。ご利用者様のご自宅はもちろん、自身の私生活においても役立つ知識を得らえる楽しさがあるのも、ヘルパーの仕事の醍醐味です。それに、ずっと同じ場所でなく、1件1件、環境が違うからこそ気持ちを切り替えて業務を進められることもあり、今となってはヘルパーの仕事が一番性に合っているのだと実感しています。これからも一人のヘルパーとして、責任者として、ご利用者様や職員へ丁寧なケアを行いながら、みんなで一緒に支援を必要とする方々を支えていきたいです。そのためにも新しい風は必須。気負わずに飛び込んでくれれば大丈夫です!全力であなたを支える準備はできています。
1日の流れ
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9:00
- 出勤
- 事務所で申し送り事項や訪問先を確認後、1件目のお宅へ訪問し、家事等を行います。
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10:15
- 2件目のお宅へ訪問
- 1件目と同様に家事全般をはじめ、入浴介助、通院の同行等を行う場合もあります。
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11:30
- 事務作業
- 午前の訪問が終わり次第、事務所に戻って業務報告書の作成等を行います。
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12:00
- 休憩
- 事務所で休憩を取りつつ、他のヘルパーと情報交換を行います。
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13:00
- 午後からの訪問スタート
- 午後からは3~4件のお宅へ伺い、生活支援を行います。午前・午後ともに、滞在時間は1時間ほどです。
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18:00
- 事務所へ戻り退勤
- すべての訪問終了後、事務所に戻り報告作業等が終われば退勤です。お疲れさまでした!
プロフィール
祖母の影響を受け、介護の道を志す。別法人の特別養護老人ホームで2年間のキャリアを積み、『明石恵泉福祉会』へ転職。第3特養を経て、2015年に訪問介護部門へ異動。現在はサービス提供責任者として、ご利用者様の生活だけでなく職員の管理や業務のサポートに従事。職員一人ひとりとの連携を軸に、ご利用者様に合う支援の実現に向けて、日々尽力している。
取材日:2021年12月