職員とバトンをつなぎながら。自分にできる最大限の支援を、これからも。
- 坂田 萌々伽
- 介護老人保健施設 恵泉
- 管理栄養士 / 2021年入職
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TOPIC 01
より多くの方と関わり成長したい。『明石恵泉福祉会』はピッタリの環境でした。
以前は透析専門の医療機関で働いており、ご高齢の方への栄養ケアの重要性を実感していました。ですが、その一方、限られた病状や人数の方のみの支援をする毎日に、どこか物足りなさも感じるようになったのです。より多くの方の栄養管理に携わりたいと考えていたときに見つけたのが、『明石恵泉福祉会』でした。老人保健施設をはじめ、特別養護老人ホームやグループホームなど、幅広い施設を展開していることから、スキルアップを図るためにはピッタリの環境だと感じ、転職を決意。実際、糖尿病や腎臓病など、一人ひとり違う病状を患う入居者様の栄養管理を担うようになったことで、病状により着目すべき点やアプローチ方法などを学ぶ機会も増え、少しずつ視野も広がっているように感じます。
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TOPIC 02
その人自身を知るために。入居者様のキャラクターに合う接し方を心がけ、心の距離を縮めています。
入居者様の栄養管理を行う上では、相手の気持ちを理解し、同じ目線に立ちながらコミュニケーションを図ることを大切にしています。そうすることで信頼関係を築きやすくなり、栄養状態も把握しやすくなるからです。とはいえ、入居者様一人ひとりの考え方や性格は千差万別。お話好きの方のもとへ伺う際は、他愛もない会話を織り交ぜたり、あまりお話を好まれない方であれば時間を短縮するなど、相手により話し方や接し方を変える工夫も必要だと感じています。普段の食事の様子はもちろん、対話をする際の表情もしっかりと観察することで相手を知り、入居者様が心地よく話ができる空気感をつくることも、管理栄養士としての大切な役割のひとつです。
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TOPIC 03
チームプレーや連携の先にあるのは、最高の喜び。私たちは、チームで入居者様を支えています。
当施設では、看護師や介護士、理学療法士、作業療法士などの他職種との合同カンファレンスを定期的に行い、情報共有を徹底。業務の中だけでは把握できない、朝食時や夕食時の様子、食事量、身体機能の回復度合いなども知ることができます。そうした日常的に行う連携のおかげで、栄養状態が変化した方もいらっしゃいます。健康観察の経過や1日の運動量を把握し、自身の栄養管理を見直したところ、低栄養状態のリスクレベルを中リスクから低リスクへ改善できたのです。その瞬間は本当に嬉しかったですし、同時に、職員同士の連携の重要性も実感しました。今振り返ると、他職種から得た情報があったからこそ、その方にとって必要な栄養素を正確に導き出すことができ、改善につながったのだと思っています。
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TOPIC 04
今の自分にできるすべてを。入居者様の未来を支えられる人になるために。
さまざまな入居者様がいる分、試行錯誤を繰り返すこともあります。特に喫食量の上がらない方へのアプローチに関しては、今でも壁を感じることも少なくありません。ですが、先輩からのサポートを受けつつ、自分からも入居者様へ積極的に声をかけ続けることで、食事量が増加する方も少しずつ増えてきています。介護の現場へ飛び込み日も浅いので、学ぶべきことはまだまだありますが、これからも多くの入居者様と関わり合いながら成長し、在宅復帰や特別養護老人ホームへの入所を目指す方を力強く支えられる人になっていきたいです。
1日の流れ
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9:00
- 出勤
- 栄養室の掃除からスタート。気持ちよく作業ができる環境をつくります。
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9:20
- 事務作業
- 午前は、栄養ケア計画の作成やケアカルテの記入といった事務作業を中心に行います。
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12:00
- ミールラウンド
- 食堂へ出向き、入居者様の昼食時の様子を観察します。健康状態の確認や体調に変化がないかなど、コミュニケーションを取る機会も多いです。
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12:30
- 休憩
- 他の管理栄養士と交代で休憩を取ります。
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13:30
- 事務作業・補食の発注
- 午前と同じく、栄養ケア計画の作成などに取り掛かるほか、補食の在庫確認や発注作業も行います。
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15:00
- 合同カンファレンスへ参加
- 担当する入居者様のカンファレンスがある日は参加し、看護師や介護士などの職員と一緒に、在宅復帰や特養入所までのアプローチ方法などを模索しています。
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16:00
- 記録作業
- 決定事項や健康観察の経過といった、カンファレンスの議事録を作成します。
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17:00
- 退勤
- 業務が終了次第、退勤です。お疲れさまでした!
プロフィール
新卒で透析専門の医療機関へ入職後、スキルアップを目指し、『明石恵泉福祉会』へ転職。現在は50名ほどの入居者様の栄養管理を担い、在宅復帰や特養への入所を目指す方を支えている。休日は、幼馴染や学生時代の友人と連絡を取り合うほか、大好きな邦楽を聞きリフレッシュしている。
取材日:2021年12月