特技のピアノを活かしたいと思ったことや、中学・高校のころの職業体験がきっかけで、保育士を志すようになりました。子どもたちの成長を自分のこと以上に喜ぶ先生たちの様子や、そんな先生の姿を見て喜ぶ子どもたちを見て心が温まったのは、今でも良く覚えています。そこから短期大学へ進学し、就職活動をする中で、偶然、『明石恵泉福祉会』のホームページを目にしたのです。子どもたちの笑顔の写真はもちろん、法人が掲げる“思いやりのあるやさしい子ども”という保育目標に強い興味を感じました。というのも、実習等でさまざまな保育園へ出向きましたが、優しさに重きを置く園はあったものの、“思いやり”を軸とした場所は他になかったからです。思いやりの心を育む場所とはどんな園なのだろうと心惹かれたことが、入職の決め手になりました。

現場に立ちすぐに、『明石恵泉保育園』が育む思いやりの心を目の当たりにしました。何か注意をするにしても、単に一言「ダメ！」と伝えるのでなく、自分が同じことをされたらどう思うかを一人ひとりに問いかけたり、相手が感じる想いを伝えるなど、子どもたちと丁寧に関わり合う先輩たちの姿があったのです。また当園は、過去の研修や実習、ボランティア活動等で出会った子どもたち以上に、自発的に行動する園児が多いように感じます。私もそうでしたが、他の園から入職した人も子どもたちの姿を見て驚かれることが多いです。思いやりを育みつつ、自立心も養えるのは、日ごろから職員同士の引継ぎや連携を密に行い、担任が変わっても一貫性のある保育を実現しているからだと思います。だからこそ、園児の成長や笑顔の絶えない園であり続けられるのです。

子どもたちの成長を身近に感じられるのは、保育士ならではの醍醐味です。つい最近も嬉しい出来事がありました。引っ込み思案の園児を演劇の主役に抜擢したところ大成功し、本人も自信をつけられるようになったのです。以降、クラスの中心になり、他の園児ともコミュニケーションを取るようになるなど、大きな成長を遂げました。その瞬間は、自分のしたことが間違いでなかったと思えましたし、保護者の方からも「すごく感動しました」と声をかけていただき、改めて保育士の仕事のやりがいを実感しました。また、担任が変わる年度終わりの際には、自宅での様子を映した写真や園児が書いた手紙、さらには保護者の方からも感謝の手紙をいただいたことも。その宝物と呼べる大切な品は、これまでの自分を支える大きな要因の一つになりましたし、1歩前へ進むための活力にもなっています。

当園は、子育て世代の女性が多く活躍しています。私も、産休・育休を経て職場復帰をしたばかりですが、園や職員の協力があるおかげで、無理のない働き方が叶っています。勤務形態にしても、子どもの送り迎えにゆとりを持てる時間で組んでもらえましたし、急なお休みを頂く際も、快く対応してくれる人ばかりなので、とても感謝しています。そうした職員の支えがなければ、今も保育士として活躍できていたかどうかわかりません。女性ばかりの職場と聞くと、中にはマイナスなイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、そのような不安とは一切無縁の環境です。仕事からプライベートまで、何でも相談できる環境の良さがあるのは、当園の一番の売りだと言えるので安心してください！