精神保健福祉士を目指したのは高校生のころからです。精神疾患を患う知人とそのご家族から「話を聞いてもらいスッキリした」という言葉を聞き、尊敬や憧れを抱くようになりました。私も誰かの不安や辛さを和らげられるようになりたい。そんな想いから福祉関連の大学へ進学し、「結のぞみ病院」へ入職しました。決め手となったのは、当院の理念である“患者さん第一主義”に共感できたことや職場の明るい雰囲気に魅力を感じたからです。現在は患者様やご家族、医師をはじめ、地域の訪問看護ステーションや相談支援事業所といった他事業所と連携を重ねながら、退院後の生活環境の調整・支援を行っています。年上の方と関わる機会が多いので礼儀を心がけるのはもちろん、相手に寄り添う姿勢も大切にしています。精神疾患という同じ病を抱える人同士であっても、個々で感じる想いや悩みはまったく異なります。だからこそ、一つひとつを理解するには相手の声に耳を傾けることが何より大切です。気持ちを口に出していただくことで、一人でも多くの方の不安を解消するお手伝いができればと思っています。
これからもずっと、 患者様の“心”を支えられる人であるために。
一つひとつの声を拾い、抱える不安をほぐしたい。
葛藤が成長と喜びにつながることを知っているから、乗り越えたいと強く思える。
患者様を第一に考える一方、ご家族との意向にズレが生じれば双方の調整に試行錯誤を繰り返すのも事実です。特に患者様からの申し出が現実的でないような場合、ご家族の意見が優先されがちにもなりますが、何かしらの想いがあるから患者様自身は声を挙げているのだと思いますし、その方の大切な人生の選択にもなるのだから、本人の意志をないがしろにするようなことは決してしたくありません。だからこそまずは相手の声を聞き、「私はこう思いますが、どうですか?」と問いかけるなど、患者様・ご家族への意志確認も行いながら話を進めることは忘れないようにしています。葛藤を感じる瞬間はあっても、振り返りをすれば自身のために必要な過程だったのだと思えますし、患者様の人生に一瞬でも関われる仕事でもあるので、やりがいは大きいです。今だけでなくこの先もずっと、目指し続けるのは『村田さんに相談して良かった』と思っていただけるソーシャルワーカー。そのために患者様との出会いや関わり合いの一瞬一瞬をこれからも大切にしていきたいです。
2021年入社