スタッフインタビュー

介護業界で働いていた母の影響で同じ道へ。利用者様のことをもっと理解できるように努めています。

尾上 達也
介護職員 主任 
入社:2010年
小さな行いへの感謝のひとつずつが自信となり、成長していけました。

大学では経済学を学んでおり、最初から介護業界へ進むと決めていたわけではありませんでした。ただ、母がホームヘルパーとして活躍している姿を見ているうちにだんだんと介護業界に興味を抱き、就職説明会などで参加するようになって出会ったのが彌栄会です。入職のきっかけは面接の印象で、質問を通して一番人柄について言及してくれたことが好印象でした。なんとなくなじみのあった介護職でしたが、実際に働いてみるとコミュニケーションのむずかしさを痛感しましたね。接し方に正解はなく、Aさんでうまくいった対応でもBさんの場合だと反応が全然違ったりします。そんな大変さがあっても続けてこられたのは、利用者様より日々いただける感謝のお言葉です。お茶をお出しする際やお食事の介助などを行うたびに「ありがとう」とおっしゃっていただけるので、その積み重ねが自信となっています。おかげでモチベーションを保ち続けられていて、コツコツと仕事に励んだ結果ケアマネジャーの資格も取得できました。

コツコツと関係を築きながら、利用者様と向き合う。業務効率化にも注力しています。

桝田 豊
看護師 主任 
入社:2023年
小さな気づきを大事にして、信頼関係を築いていくことが大事。

介護老人保健施設での看護師の主な業務は、バイタルチェックやフィジカルアセスメント、インスリン注射をはじめとした医療行為などです。現在はパートの職員を合わせて約15名の仲間と一緒に80人近い利用者様のケアにあたっています。通常の病院勤務と違い、年単位で長期的にお付き合いしていくため、みなさまと信頼関係を築いていくことはとても重要です。一番心がけるべきなのは、利用者様のお話をじっくりと聞くこと。そして、爪が伸びていないか、のどが渇いていないかといった細かい気づきを意識することで、少しずつ距離を縮めていけます。介護業界における看護師の立ち回りは、施設の種類を問わず変わらない部分も多いですが、介護老人保健施設は医師が常駐しているのが特徴で非常にやりやすいです。これまで、精神科や療養型の病棟、訪問看護師などさまざまな経験を積んできた中で、気がつけばキャリアの3分の1は老健で働いています。

やよい苑は地域に密着した施設。利用者様ごとの生き方に沿った支援を行っています。

江川 公浩
施設医師  
入社:2023年
治療とは違う発想で、利用者様と日々向き合っています。

介護施設と病院では、病気に対するスタンスが明確に違います。病院では病気に対して治療することが前提となりますが、介護施設では必ずしも治すことに専念するわけではありません。介護の世界においては、利用者様がより良く最期の時を過ごすことにも重きが置かれます。本人の意思によっては、食事制限や副作用のきつい薬の投与など負担のかかる治療行為が選択肢からはずれることもあるため、糖尿病を抱える利用者様の血糖値が少々高くても、饅頭を食べることがあり得るわけです。最初は、その考え方の違いにカルチャーショックを受けました。認知症の方との向き合い方も含め、いまの環境にアジャストするのに1年はかかったと思います。できるだけ平穏に最期を迎えていただけるように、お一人おひとりの人生の状況や身体の状況に応じて何をすればよいのか。ご本人はもちろん、ご家族の方と話し合いながら適切な対応というものを考え続けています。