ヤサカ観光バス株式会社 運転士 藤本 翔
現在は学校送迎やツアーバスを中心に大型バスの運転士として活躍中の期待の若手
なぜバス運転士の仕事を選んだのですか。
車に乗ったり、バイクに乗っていろんな所に行くのが好きで、バイク仲間の一人がヤサカ観光バスで働いている先輩の甥っ子さんで、その方から紹介してもらい入社する経緯になりました。
親が自営業(飲料関係の製造卸)をしているのでその会社を継ごうかなみたいな思いがあり、当初からバス運転士を志望していたわけではないです。
就職活動がコロナの影響でうまく行かない時、自分の好きなことをしながら仕事ができるのが嬉しいと思いバス運転士を選びました。知人の方が居るのも理由の一つです。
現在は、日帰りで奈良・大阪・兵庫、あとは京都市内の乗務になりますが今後は行ったことのない場所すべてに行きたいと思います。
入社前に感じていた不安はありますか。
その不安はどのように解消されていきましたか。
今まで乗ってきた車より何倍も大きく、車体感覚が全くわからなかったので不安でした。
どういうふうに曲がればスムーズか、ギアを上げていくタイミングはどうしているかなどを先輩方に聞いて、自分に合うと思ったことを何回も実践して、しっくりくるやり方を見つけていく。その繰り返しですね。
研修期間については、バスの構造を教えてもらったり、先輩が運転している横に車掌業務として乗らせてもらい、「実際には、こういう仕事なんやで。こういうところを気を付けながら運転した方がいいよ」と教えてもらいました。
また、自分が何か質問をすると何気ないことでも1から100まで丁寧に教えてくれるので本当に働きやすい職場だと思います。
費用面(大型二種免許取得費用)についても不安でしたが、支援制度のおかげで取得することができたのは有難かったです。
一番の変化はなんですか。
周りの方の反応は?
一番の変化は、生活リズムが変わったことです。
学生の頃、居酒屋でアルバイトをしていたので夜遅くに帰ることもありましたが、今は遅い時間に帰ることはないので問題ないです。
その分朝が早かったりするので起きることに若干の不安はありますが徐々に慣れてきています。
もう一つは、自分の親や友人に対してバス運転士になることを事前に伝えていたのですが、改めてバス運転士になったことを伝えると「大型バスを運転するんやね。すごい」って驚かれたことです。もちろん喜んでもくれました。
その際父親からは、「お客様を乗せて命を預かっているわけやからなめてかかったらあかんぞ」と言われたことが印象に残っており、一日も忘れることなく運転しています。
嬉しかったこと・大変なこと
嬉しかったことは、企業さんの社員旅行で滋賀県甲賀市まで迎えに行き、京都市内を回って会社まで送迎する仕事がありました。
最終的に21時頃に到着し、バスに乗る時間が長かったのですが、お客様から「快適でした。ありがとう」と言ってもらえた事が嬉しかったです。
大変だなと思うことは、事前に道は調べるのですが、自分が知らない道を走ることが多いので「ほんとにこの道で合っているのかな」と不安になることがあります。
また、当初予定していたルートより変更になったことも何度かあり大変でした。その時は先頭を走る先輩のおかげで無事にたどり着くことができました。
道路状況や気候によって臨機応変に対応していくことが求められるので、経験を積んでいきたいと思います。
●一日のスケジュール例●
修学旅行の移動手段でご利用頂いたり、大学のシャトルバス、一般送迎などがあります。
一日のスケジュール例として、修学旅行生を姫路駅まで迎えに行って、姫路城→メリケンパーク→USJの近隣ホテルまでの業務がありました。
今後の目標
無事故はもちろんですが、急ブレーキや急ハンドルなどがあるとお客様も不安になると思うのでそういうのをしないように今より滑らかな運転ができるようになることです。
プライベートでは、125㏄のバイクに乗っているのですが、もっと大きいバイクに乗りたいと思っています。
大型バイクになると高速も乗れるので、行ったことのない九州に行ってみたいです。