スタッフインタビュー詳細

バスドライバー歴27年以上。変わりゆく街並みを見つめながら、定年まで無事故を貫きます。

宇野 秀紀
路線バス運転士
1994年5月 入社
変わっていく景色や人と、変わらない絆。

『和歌山バス那賀』で働くまで製造業界で働いており、私は異業種からの転職組です。もともと運転が好きだったのと、友人が先に当社へ入社したことがきっかけとなり、じゃあ自分もバスドライバーになろうと会社の門を叩きました。以来、ずっと地域の生活の足として、紀ノ川市内や岩出市内を走り続けています。当社の路線は「紀伊粉河線」「粉河熊取線」「岩出樽井線」の3つです。路線ごとに特徴があり、私が好きなのは「紀伊粉河線」。長いドライバー人生の中で一番変化のあった線で、大学や大学附属の高校ができたことで住宅も増え、お客様の層も若返っています。道も整備されましたし、交通量も増えたことでずいぶんと景色が変わりました。その一方で、昔から存じているお客様のお顔も変わらずお見かけします。地域の方たちと20年以上のお付き合いができるのは、路面バスならではの魅力なのかなと感じますね。変わるものと変わらないものとを楽しめる、バスドライバーの仕事はあきることがありません。

入社より心がけてきた無事故の記録を、最後まで伸ばし続けます。

私は1994年の入社から現在まで、無事故で仕事を続けられています。まず気を付けているのは、スピード。どれだけ急いでいても余計にアクセルを踏み込むと事故のもとです。また、飛び出しや巻き込み防止への意識も大切なのですが、実は重要なのが車内の様子で、お立ちになられているお客様が手すりを持たれていなければマイクを使ってアナウンスするなどしてブレーキ時の転倒事故も未然に防いでいます。さまざまな箇所に気を遣うので、やはり運転後は疲れるもの。そんな疲労感を吹き飛ばしてくれるのが仲間たちの存在です。休憩時間中にメンバーと会話して気分転換を図れますし、休日に遊びにいくこともあります。以前は保養所にも出かけていました。みんなの存在がずっと支えになっています。25歳でバスに乗り始め、27年以上の時間が経ち、定年という言葉も考えるようになってきました。「今日も安心してお客様に乗ってもらえた」という達成感を積み重ね、ドライバーを引退するその日まで無事故を貫きたいと静かな闘志を燃やしています。

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