スタッフインタビュー

「さぎそう園に来て良かった」職員にもそう言ってもらえる環境づくりを進めています。

前野 昭彦
特別養護老人ホーム さぎそう園 
生活相談員
係長 
2000年入社
正心会で20年。生活相談員と係長職にまい進しています。

もともとは「ハピネス川西」の立ち上げのとき、身体障がい者デイサービスに入職しました。10年勤めた後、「特別養護老人ホームさぎそう園」へ異動して10年目になります。正心会に入る前は、川西市の社会福祉事業団にいて、2年ほどシルバーデイサービスで働いていました。当時の事務局長がハピネス川西の立ち上げに関わっておられ、「新しい施設で一緒に働かないか」と声をかけていただいたのがきっかけです。20年前の私にとって障がい者デイサービスは未知の世界。まして立ち上げだったので、すべてイチからのスタートでドキドキしたのを覚えています。当時で言う養護学校を回って利用者さんを増やし、一つひとつ職員みんなで話し合いながら、施設をつくっていった経験は新鮮でしたね。そのハピネス川西ではサービス管理責任者をしていたので、特養へ異動したときも、高齢者施設での生活相談員はどんなことをするんだろうと、期待と不安が半々くらいの心持ちでした。今は主に、特養とショートステイの窓口として、利用者さんの生活の聞きとりにご自宅や病院にうかがい契約手続きを行うなど、入退所に関わる業務全般を担当しています。あとは利用者さんの日々の様子について、介護職だけでなく看護師、栄養士、ケアマネなど関係する職種間の連携がうまくいくよう情報の共有に努めることも相談員の役割です。どの職種にも当てはまらない仕事はたくさんあると思いますが、だいたいは相談員に集まってくるので、何か機械に不具合が出たなら直したことがなくても直します(笑)。また、係長としては、現場の介護職が仕事をしやすい環境づくりや、研修の開催などの人材育成にも力を入れて取り組んでいます。

介護職でなければ得られなかった、お金には代えられない経験がたくさんあります。

垂水あけみ
総合福祉施設ハピネス川西
特別養護老人ホーム 介護職
係長
2000年入社
最初は考えていなかった介護職。続けてきたのは、やりがいと学びがあったから。

前職は、障がい者の方が働く作業所での介助業務。やりがいがあったので、ここに転職したときも障がい者支援の部門を希望しましたが、経験のためにと特養を勧められ、結局今でも続けています。
現在は、食事・入浴介助・排泄、夜勤での介助など生活全般のサポートのほか、介護用品、福祉器具をとりあつかう業者との窓口を担当。係長でもあるので、勤務表の作成や、採用面接や職員との面談、実習生の受入れや指導等、現場責任者としての仕事をしています。あとは職員間がうまくいくように部下を統括しています。

私が介護をする上で心がけているのは、利用者様を待つこと。たとえば着替えのとき、私が手を出せば早いですが、それが利用者様にとって自立支援になるかと言えば違います。たとえ時間がかかったとしても、残在機能を可能な限り活かしていける様に心がけています。忙しいので難しいですが、待つ、受け止める、思いを聞くというのは、介護職として大切にしないといけないことですね。
そうして真摯に向き合っていると、自力で食事できなかった利用者様が食事ができるようになるなど、うれしい瞬間も多々あります。たとえADLが低下していても、みんなで介護の仕方を工夫すればADLが元に戻ることもあって、そんなときはとてもやりがいを感じます。
この仕事をしていると、いろいろなことを考える機会をいただきます。親の老後、自分の老後、健康のこと…。以前はあまり考えていなかったのですが、生きている限り自分でご飯を食べたい、トイレに行きたい、お風呂に入りたいと思うようになり、今では健康面にとても気を遣うようになりました。利用者様から学ぶことはたくさんありますね。