前職の大手ファシリティマネジメント会社でお世話になった先輩が、転職して社長を務めていた会社が弊社で、この先輩と弊社が属する『サニコングループ』の創業者の二人から「売上・仕事量が増えてきたから、会社の運営を手伝ってくれないか」と誘われ、入社しました。入社の決め手は、二人の普段から人を大切にする人柄と、当時は名古屋で勤務していて、慣れ親しんだ関西で働けるところに魅力を感じたからです。2010年に部長で入社し、2019年に社長が会長になるタイミングで私が社長に就任しました。弊社は、1979年に空調設備の工事などを手がける会社として創業したのですが、時代のニーズなどに応えるため、2007年にビルメンテナンス事業部を設立し、総合ビルメンテナンス会社へと事業形態を変えました。今は売上の約60%がビルメンテナンス事業で、約40%が空調事業です。私たちは、ある程度の営業利益や目標の売上金額を確保できれば、あとは人材への投資に使いたいと考えています。実際、ここ数年はおかげさまで業績がよく、年2回の定期賞与の他に期末賞与を別途支給することができているのです。業績次第にはなりますが、これからも会社の利益はできる限りスタッフに還元していきたいですね。
会社に新しい風を吹き込んでください。
私が仕事をする上で心がけていることは、“目先の仕事(利益)にとらわれない”です。これは、お客様にとって今何が必要なのかをお客様の立場になって考え、提案をするということです。私も、あるお客様に「もしかしたら、今の金額より安くなっているかもしれません。一度ウチで見積もりを出しますので、その金額を取引業者さんに見てもらったらどうでしょうか」と話をして見積もりを出したことがありました。後日、そのお客様から「あの見積もり金額を見せたら、金額が下がったわ。ありがとう」と感謝されたのです。喜ばれたことはうれしかったのですが、この一連のやり取りにおいて、弊社に利益は出ることはありませんでした。ただ、これがきっかけで、何かあれば声をかけてもらえるようになったのです。今ではそのお客様と長年にわたりお取引をいただけるまでに関係を深めることができました。このように、お客様のためになる提案をすれば、その時にすぐ結果が出なくても先々につながることがあるのです。そして、こうして始まったお付き合いは、長く続けていただける傾向にあります。だから、お客様とはまず信頼関係を築くことに力を入れることが大切だと思うのです。
建物一つのメンテナンスにしても、電気事業法や消防法などいろんな法律に則って進めていかなければなりません。つまりビルメンテナンス事業は、法律などの規定があってはじめて成り立つ仕事であり、ボイラー技士やビル管理技術者、消防設備士、電気工事士、冷凍機械責任者など、それぞれの業務を行うことを認められた資格・免許を持っている人が優位に働くことができるのです。この点においても、弊社には資格・免許を持つスタッフが多数いますので幅広く対応することができます。今後もこのビルメンテナンス事業に力を入れながら、関連事業にも新たに取り組んでいこうとしています。最近では、大型ショッピングモールから請け負ったショッピングカートの回収・整理業務を軌道に乗せ、院内清掃業務も始めました。将来的には、建築物内外装リノベーション事業や不動産賃貸・コンサルタント事業、介護事業(デイサービス施設の運営)などの展開も考えています。『サニコングループ』は創立50周年を超え、今は2070年の100周年を目指し、新たな一歩を踏み出したところです。ですので、次代を担う若いスタッフには、しっかり力をつけ、会社を引っ張っていっていただけることを期待しています。
2010年7月入社