入社のきっかけは、大学の先生の紹介。オルゴールや博物館勤務にあこがれていた私に合うのではと教えてくれたので、迷わず飛び込みました。自分でもたくさんオルゴールを持っていましたが、どのような仕組みになっているかなどは知らなかったので、覚えるべきことがたくさんありました。配属先では、高価格帯の商品も扱っており、説明の際は相応の知識を求められます。好きなものなので、楽しんで学べましたし、同じメロディを奏でる2つの櫛を時間差でつまびいてエコーがかかったように演奏するものやディスク型のものなど、特殊なオルゴールが存在することを知れ、ますます興味が深まりました。
また、もうひとつ好きになったのがオルゴール製作です。当店では、カタログから曲とケースを選んでオリジナルオルゴールをつくれるサービスがあり、注文が入ればお客様の目の前で作業を開始します。完成してメロディを流した時に喜んでいただけると、これ以上にないくらいうれしいですね。自分の手で笑顔をつくれる面白さを味わったことで、オルゴール好きから、少しランクが上がったように思います。
自分の得意を活かしながら、得意を増やせる職場!オルゴールのことが大好きになりました。
社歴に関係なく、意見を自由に発信できる環境があり、さきほど述べたカタログの楽曲も、希望を出せます。従業員のアイデアを柔軟に応えてくれるので、クラシックに限らず映画音楽や最新の邦楽・洋楽などジャンルもバラエティに富んでおり、中には国民的演芸番組のテーマ曲も。遊び心のあるラインナップは、国内外問わず人気があります。
現在は積極的に行動していますが、実は入社した当初はうまく仕事ができず悩んでいました。そんな私を見た先輩が「POPを書いてみないか」と提案してくれたことが、前向きになれたきっかけに。当時は、オリジナルオルゴール製作に使用する楽曲とケースについての説明を文字だけでしていました。大学でも美術を学ぶほど絵を描くのが好きだったので、早速くまのイラストを作成。絵本タッチのくまが魅力を説明するようなPOPをつくると、お客様から好評をいただき、「かわいい」と写真も撮っていただけるようになりました。
おかげで自分にもできることがあると自信になり、そこから粘り強く仕事に取り組んでいった結果、苦手だったオルゴール製作も、いまなら簡単なものであれば15分程度でつくれます。とはいえ、先輩たちの技術と比べるとまだまだです。みなさんの動きを参考にしながら腕を磨き、いつかは学芸員としてアンティークのオルゴールを扱う仕事に就きたいなと努力を重ねています。
接客とレジがメイン。オルゴールの魅力の伝え手として、国内外のさまざまなオルゴールの特徴をお客様に説明します。また、楽曲とケースを選んでつくるオリジナルオルゴールの製作も担当。製作時間は、20分程度が目安です。ミリ単位での調整が必要なため緻密さを求められますが、完成後に見られるお客様の笑顔が何よりの励みとなります。
入社:2019年4月