(丹野): 病院勤務をしていた際に、高齢者の方が食べられずに栄養状態が悪化していく姿を多くみてきました。もともと高齢者施設に興味をもっていたこともあり、入院する前の段階(自宅での生活や施設)でどれだけ健康に過ごせるかという部分を学びたい思いから、すずかけ荘立ち上げのタイミングで入職を決めました。
「美味しく・食べやすく」をモットーに、食事で健康を支えたい。
(丹野): 管理栄養士は病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方、健康な方一人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理、栄養管理を行います。私は現在、すずかけ荘ご利用者様の栄養管理と給食管理の2つを担っています。
栄養管理は、栄養ケアマネジメント・ラウンド・食事介助
給食管理は、献立作成・厨房業務の総括的管理(調理・シフト作成・イベント)を行います。
(丹野): 常に、「美味しく・食べやすく」をモットーに食事提供をおこなう様心がけています。まずはご利用者様が食べないことには栄養にもなりません。そのため食事形態を5パターン(形・キザミ大・キザミ小・超キザミ・ムース)に分け、食べやすい状態の食事を選択できるようにしています。栄養管理の面では、利用者様の食事摂取量や身体状況の把握・改善策を多職種と日々話し合いながら連携を図っています。
(丹野): 以前、入所された時には褥瘡のあった方がいらっしゃいました。褥瘡は皮膚の病変ですが、栄養面からアシストすることも重要です。多職種連携(ケアマネ・看護師・介護職員・管理栄養士)により完治できた時にはとても達成感がありました。 やはり、低栄養だった方の状態が改善されたり、お食事を「美味しかったよ」と言って下さる事が常に活力になっています。
(丹野): 2023.6.27~ニュークックチルシステムを導入し、人員不足の解消と稼働時間の見直しを図ることで効率的な厨房ができました。現在は最終調整の為厨房業務に重点を置いていますが、やはり栄養ケア部門において利用者様おひとりおひとりの摂食状態をもっと深く把握していきたいと思っています。