「看護師は女優」。
利用者様の笑顔を引き出すために、さまざまなことにチャレンジしています。


PROFILE
重度の身体障害のある親族のために看護師を志す。その後、看護ケアに辿り着き、看護ケアに携わる中、利用者へのアプローチのひとつとしてマッサージを提供するように。介護や看護する人へのマッサージサロンを開設後に当社代表と再会。誘いを受け2024年に入社し、持ち前の笑顔と手技により、利用者の心と身体を癒す。


インタビュー INTERVIEW
再会し、以前から描いていた思いを実現。充実の日々を送っています。

もともと代表と面識があり、「ここかえるからくに」のオープニングセレモニーで再会し、後日お声をかけてもらったので働くことにしました。代表とは看護観が合い、いつか一緒に働きたいと思っていたので、いい機会になりました。実際入ってみて、代表の人生観や仕事観などから学べることがたくさんあり、充実した毎日を過ごしています。利用者様とお話をするときに、五感を使って表情や声やアイコンタクトを駆使して、その場の雰囲気がおだやかになるように心がけています。うまくいけば利用者様の表情に出ますし、これまで自分で食事をできなかった方が自分で食べるようになるといった変化をすることがあります。当施設は、本来その方が持っている生きる力を引き出すケアに取り組んでおり、改善していく瞬間を見るとき、当施設の方針に改めて驚かされるのは言うまでもありません。科学的なケアと同じくらい、利用者様の心に働きかける、心を起こすケアも大事だと思います。
さまざまなアプローチを通して、その方が笑顔になるようなサポートを。

利用者様がオムツをきれいにはけること、洋服をきちんと着られること。そうした当たり前の、自然な状態にして差し上げることが大きなやりがいを感じます。また、タッチヒーリングを通してリラックスしていただくのも本当にうれしいです。実際、訪問看護に行くと、私のマッサージを好んでくださっている方も多く、とても素敵な言葉をいただけることもあります。ポルトボヌールに来る前に私がマッサージサロンを本業にしようと思ったのは、ある方との出会いがきっかけです。その方からは2時間の点滴をしている間のマッサージをご所望されました。私がマッサージを施していると「プロのマッサージより、あなたのほうが気持ちいい」とおっしゃってくださったのです。また、肺がんにより思うように身体を動かせない方にマッサージをしたら、歩行器で歩けるまでになり奥様が驚かれたことを覚えています。その方は、最期のときにも私がして差し上げたマッサージを希望されたとのことです。いつしかそんな私を称してゴッドハンドと呼ぶ方もいました。
私が持つ技術を高め、高めた技術を伝えたい。仲間とともにより良い施設へ。

画一的な行動ではなく、利用者様お一人おひとりに寄り添ったケアの提供。これは、住宅型有料老人ホームだからこそできることです。直前に開設していたマッサージサロンは、ご家族の介護や看護をされている方向けとして設立した経緯があり、当施設でも利用者様のご家族にして差し上げたこともあり、その際は大変喜んでいただけました。そうした成功体験の積み重ねが私の自信を育んできたのは間違いなく、今後も継続して提供していきたい、さらにマッサージの技術を磨き、利用者様の笑顔を引き出していきたいです。そして、培ってきた技術を後進に伝えていきたいと考えています。とはいえ、伝える一方ではなく、当施設は、それぞれのスキルを磨いてきた人ばかりで、中には医療知識が豊富な人もおり、教えてもらうこともしばしば。お互いに強みを高め合い、不得手な部分を補い合い、より良い施設にしていきます。

1日の流れ SCHEDULE

取材日:2024年7月