#09
言語聴覚士として、人生の最期にどう寄り添えるのか。
日々考え、成長させてもらっています。
Nさん
言語聴覚士(ナースコール志賀) 2022年入社
インタビュー INTERVIEW
01 お一人おひとりの人生や生活に踏み込んだリハビリがしたかったんです。
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インタビュアー
前職はどのようなお仕事をされていたのでしょうか?
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Nさん
前職も言語聴覚士をしていました。リハビリテーション病院での勤務からはじまり、ショートステイ、デイサービスなどを経験し、いまに至ります。
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インタビュアー
いろいろな現場を経験されているんですね。その中で、ファミリー・ホスピスに入社されたきっかけを教えてください。
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Nさん
患者様の人生や生活に寄り添ったリハビリがしたいと思ったためです。病院にいたときも患者様のことを考えてリハビリをさせてもらっていましたが、退院後は、どうしても関係が途切れてしまうんですね。そうではなくて、患者様の生活にもう一歩踏み込ませていただきたいなと。その中でもファミリー・ホスピスは、終末期の入居者様が多いため、言語聴覚士としてどう力になれるのか、なにができるのか、経験を積みたいと考えました。
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インタビュアー
より深く患者様をサポートしたいと思われたのですね。
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Nさん
また、ファミリー・ホスピスには、“言語聴覚士がいる施設”ということをもっと謳っていきたい方針があると聞いていまして。私のこれまでの経験を活かして、その力になれたらとも思っています。それが、世の中の患者様の役に立つことにもつながっていくわけですから。
02 正解はない。だからこそ、難しくもあり、やりがいもある。
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インタビュアー
実際に、終末期の方たちのリハビリを担当して、どのように感じられましたか?
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Nさん
これはいまでも感じていることなのですが、終末期のリハビリのあり方は本当に難しいなと。たとえば、余命半年と宣告された方からすると、別に病気が良くなるわけでもないのに、リハビリなんて必要なの?と考えると思うんです。これはご本人だけではなく、ご家族も。
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インタビュアー
たしかに、リハビリで病気が治るということではないですもんね。
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Nさん
それでも、リハビリを通してできることは必ずなにかあるはずだと思いながら、日々入居者様と向き合っています。たとえば、口腔ケアをすることで、残りの時間を気持ち良く過ごしていただくとか、神経難病の方に対しては、少しでも病気の進行を遅らせることができるんじゃないかとか。ただ、それも決して正解はありません。入居者様にしっかりと寄り添って、お一人おひとりにとっての答えを見つけていくしかないと思っています。
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インタビュアー
難しさを感じる一方で、やりがいも大きいのではないでしょうか?
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Nさん
はい。言語聴覚士は、いろいろな患者様のリハビリを経験することで成長すると、私は考えています。その点においても、たくさんの学びがある環境ですね。
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インタビュアー
プロフェッショナルさを感じるお話しありがとうございました!最後に今後の目標を教えてください。
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Nさん
言語聴覚士は、一般的にあまり認知されていない職業です。そのため、社内で勉強会を開催して、看護師に知識をお伝えする活動も行っています。今後も、自分たちがどのように患者様や入居者様のお力になれるのかを周知していき、言語聴覚士という存在を世間にもっと広めていくことが目標です。
1日の流れ SCHEDULE
PM
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1件目の入居者様へ訪問。口腔ケア(口腔清掃)を行いました。
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1件目の入居者様にどのようなリハビリを行ったのか、報告書を作成します。
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2件目の入居者様のリハビリでは、お口の機能を維持するために、口腔体操を実施しました。
その後、1件目と同様に、2件目の報告書を作成します。 -
ナーシングホームjapanから、ナーシングホームoasisへ移動。
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3件目の入居者様のリハビリを実施。報告書をまとめたら退勤します。