短大を出て2年ほど保育園で働いていたのですが、次第に障害児教育に強い関心を抱くようになり、職場を障害児施設へと移しました。すると、そこには作業療法士さんや心理士さんなど、いろいろな職種の方がいて……。刺激を受けた私は、心理学を勉強するため大学へ再入学。その後も数年間、障害児施設で勤務していました。
武蔵野会に入職したのは10年ほど前です。保育の現場では障害児に限らず、健常児であっても保育園での集団生活に馴染めない子たちがいます。そのようなときに前職の知見が役に立てばと思い、当園で働いています。武蔵野会の保育の方針はとにかく子どもの主体性を重視していて、すごく魅力的に感じました。
大人も子どもも「自分で考えて行動する」から一緒に楽しむ保育ができる
ここでは「あれをして、次はこれをして」ではなく「何をしたいか自分で考えてみよう!」という保育を行っています。自ら考える習慣を身につけ、挑戦する中で自己肯定感を育み、生きる力をつけていく保育です。その一環として、特にアート活動には力を注いでいます。互いの表現を受け入れることで、他人を思いやる気持ちが生まれてくるからです。
子どもの主体性を大切にすると同時に、保育士も主体性を持ち、やりたいことに挑戦しています。ここでは「クラス担任としてこんなことをしてみたい」と相談すれば、実現させてもらえることが多いです。だから、みんなイキイキと働いていて、事務所はいつもうるさいほど和気あいあい(笑)。人間関係もすごくいいですよ!
子どもがしたいことに耳を傾け、一緒に楽しめる先生に来てほしい
昔から子どもが好きで、甥っ子の面倒をよく見ていました。進学時に「自分がしたいことを仕事にしよう!」と考え、思いついたのは保育の仕事。それで保育の専門学校に進みました。武蔵野会を選んだのは学校からの紹介です。ピアノ演奏が必須ではないことに加え「きれいな制作物を作らなくても大丈夫だよ」と言われたことが決め手でした。
ここでは自分の得意なことや経験を子どもたちに教えてあげられます。ピアノの代わりにギター演奏でもOKですし、鉄道が好きなら鉄道のことを教えてあげればいい。そのほかにも、スポーツやアルバイトで経験したことなど、自分が培ってきたものを子どもたちと共有し、楽しんでもらうことを大事にしています。
私たちの保育の方針は「大人発信」ではなく「子ども発信」。子どもから「こういうことをしてみたい!」という声が聞こえると、ノウハウなどを調べて「じゃあやってみよう!」と動きます。
たとえば、ハンバーガーを食べに行った子からその話題が広がると、栄養士と協力してハンバーガーを作ってみたり、絵本に出てきた食材を園庭で育て、給食に出したり。最近では「アイス屋さんをやりたい!」という声があったので、近所のアイスクリーム店にみんなで見学に行く予定です。
ここではカリキュラムに柔軟性があり、常に子どもが主体なので、子どもと一緒にしたいことができます。職員も面倒見のいい人ばかりなので、興味のある方はぜひ来てください!
寄り添い、支え、笑顔を育む。保育士としての原点がここに
私が慶櫻南台保育園を選んだ理由は、園全体の温かい雰囲気と、子どもたちの笑顔に心を動かされたから。開園当初の見学で、先生たちが子どもひとりひとりに寄り添いながら接する姿に温かな気持ちになりました。子どもたちも楽しそうで、みんな生き生きとした表情を見せていたんです。
新しい園ならではの活気に加え、子どもたちと同じ目線で関わる保育方針にも共感しました。実際に働き始めても、その印象は変わりません。職員同士の連携も良く、安心して子どもたちと向き合える職場です。
子どもたちが少しずつ成長していく姿に、毎日感動させられます。アート活動では、色を混ぜることで新しい発見をし、目を輝かせる子どもたち。自分たちで考えながら表現を楽しむ姿を見るたびに、この仕事を選んで良かったと思います。
日々の小さな成長が積み重なることで、大きな変化が生まれます。その瞬間を一緒に見守れることが、保育士としての大きな喜び。子どもたちと関わる中で、私自身も成長させてもらっています。
職員同士の助け合いが日常的で、困ったときにはすぐに誰かが手を差し伸べてくれる環境です。特に体調や気分が優れないときには、自然と「大丈夫?」と声を掛けてもらえることが多く、温かさを感じられる職場ですね。職場全体でお互いを気遣い合う風土が根付いているため、毎日安心して仕事に向き合えています。
また、「一人で抱え込まない」という考え方が職場全体に浸透しているのも、この環境の大きな特徴。職員同士が互いを尊重し、協力し合いながら目指すのは、子どもたちにとっての最善を追求すること。この方針が自然と根付いているからこそ、チーム全員が同じ方向を向いて働けるのだと感じています。
スタッフの働きやすい環境を創り上げる事が、ご利用者様の笑顔につながる。
事務所に入りづらい雰囲気って、嫌じゃないですか?
私は開設当初から職員が声をかけやすい雰囲気
づくりを心がけてきました。面談も定期的に行い、
日々の悩みや想いを気軽に話せるようにしています。
仕事って人生の中で大きな時間を占めるもの。だから
こそ、前向きに取り組める職場にしたいんです。