前職は自動車の整備士でした。車と向き合う仕事は、好きは好きでしたが、人と話すのがもっと好きなので、人に関わる仕事へシフトチェンジしたく転職を決意。理学療法士(PT)を志し、専門学生時代の実習先である三好病院で約1ヵ月半お世話になった際、患者様を第一にという病院の考えと、元山先生を筆頭にしたリハビリテーション部の雰囲気がとても良く、ここに就職したい!と思ったのです。元山先生に「面接を受けさせてください!」と電話したことを覚えています。そう、三好病院を選んだ一番の決め手は、元山先生です。私とは全然次元が違います。患者様への接し方、ちょっとした気遣い、言葉遣い…。極論、技術面は本を読めばなんとかなる部分もありますが。理学療法士としての考え方などは、そうはいきません。元山先生の近くで一つでも多く吸収したいと思ったのです。
やりがいと責任の大きさを胸に、いつも患者様ファーストで。
入職後約3ヵ月間、プリセプターとマンツーマンで業務から臨床まで教えていただきました。その研修期間中に担当した患者様が元気に退院された日のことが特に印象に残っています。最初は、立てない、歩けないと、とても自宅に帰れる状態ではなかった患者様が、ご本人の頑張りと私たちのリハビリテーションにより、自宅に帰られてご自宅の仏壇で泣いて喜ばれているお姿を見て、大きなやりがいを感じました。同時に理学療法士の仕事は、とても重要な役割であると身が引き締まる想いがしたのも言うまでもありません。というのも、ご本人の努力も大切ですが、私たち理学療法士次第で患者様がご自宅に戻れるか、施設で生活するかというのが決まると言っても過言ではないのです。責任の大きさを改めて感じました。入職当初は、たとえ、同じ病気やケガであっても、患者様の状態はお一人おひとり異なっており、同じリハビリテーションでは上手く進まないことへ戸惑いもありましたが、今では他部門のスタッフや上司と相談し進めることで克服しています。
三好病院は病院と通所リハビリテーションが一体になっており、自分が担当した患者様の経過を知ることができます。それが、当院の一番の魅力ではないでしょうか。理学療法士は、自分の手を離れた後の患者様の様子が本当に気になるんです。自宅でちゃんと生活できているんだろうとか。通所リハビリテーションの職員から今はこんなご様子だよと教えてくれるので、私自身のやり方で良かったんだ、逆にもう少しこうしておけば良かったな、と答え合わせではありませんが、患者様の退院までのプロセスを検証でき。スキルアップにもつなげられます。個性豊かな職員がそろっていて、療養病院ではあるものの、プラトーな患者様は少なく、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がアイデアを出し合い、積極的な在宅復帰を行っている点も魅力です。これからも臨床技術・知識の向上を常に目標にし、リハビリテーション部の職員みんなと「チーム」として協力して、患者様のために全力で取り組んでいきます。現在、新人の指導係であるプリセプターをまとめるプリプリセプターを務めているので、自分自身も一緒に成長していきたいです。
理学療法士
2019年入職