私は幼い頃から20歳過ぎまで、病気のため幾度となく入院・手術をしました。この入院時に出会った看護師さんがとてもやさしくて、「私もあの看護師さんみたいになりたいな」と憧れを抱いたことが、この道を志したきっかけです。高校卒業後、看護学生として働きながら看護師免許を取得して他院に入職し、地域包括ケア病棟で勤務していました。
当院に転職の理由は、私の子どもの体調の事情で一時期、学校への送迎が必要になり、その時に勤めていた病院では送迎の時間を確保できず、仕事を続けることが難しくなったからです。そこで、看護師に特化した人材派遣会社に登録し、勤務時間の融通がきく職場を探していたところ当院を紹介されたのです。
送迎の時間帯が早く、迎えに行った後に病院にも連れていくため、終業が早いパートとして入職しました。その後4~5ヵ月が経って子どもの体調が落ち着き、送迎の必要がなくなったタイミングで常勤職員としての勤務に切り替えてもらいました。
現在は地域包括ケア病棟で、自宅・施設への復帰を目指してリハビリ・治療をされている患者様の看護をしています。当院の地域包括ケア病棟は、私が入職する2ヵ月ほど前に稼働したばかりの新しい診療科でしたので、培ってきた経験を活かして盛り立てていきたいと想い、この病棟での勤務を希望しました。
『田中病院』に出会えてよかったです。
経験を活かせる場面はいろいろあるのですが、看護師同士だけでなく、ドクターをはじめリハビリの職員など他の職種と連携することが多くありますので、他職種の職員との接し方はまだ探っているところです。ただ、看護師長にはきちんと話を聞いてもらえますし、先輩たちからはきちんと指導をしてもらっていますので心細さは感じていません。
仕事をする上で大切にしていることは、患者様を尊重した看護、そしてミスをしないことです。これを実践するには心と時間のゆとりが必要です。そのためには、まず業務の流れをつかまなければなりません。ですので、帰宅してから、その日に行った業務を紙に書きだして記憶するなどして、業務フローを覚えていっています。最近は少し心にも時間にも余裕が出てきて、他職種の職員とも話せるようになってきました。
でも、まだまだ知識とコミュニケーション力をつける必要性を感じています。そこで、最新の知識をつけるために、就寝前などの“すきま時間”にイーラーニング(スマホ・PC等で見られる動画の教材)を使って学んでいます。
また、コミュニケーション力をつけるには、プライベートでもっと外に出て、いろんな人と関わることが最良の手段だと思い、子どもの学校のPTAに入りました。大変なこともありますが、先生や保護者さんと関わるうちに、緊張しやすくて人見知りの性格でしたが、いい意味でかなりフランクに話ができるようになってきました。
私には子どもが3人います。一番下の子は小学生で、今、学校外のスポーツ活動を頑張っています。学校外の活動ですので送迎が必要になるのですが、残業がないため毎回遅れることなく送迎ができています。前職は残業が当たり前でしたので、子どもの学校外の活動に携わるのは、実はこの子が初めて。このように、子どもたちと過ごす時間を以前より多く持てていることが嬉しくて、毎日に充実を感じています。
また、子どもが熱を出した時には、みんな快くカバーをしてくれますので、安心して休むことができています。翌日には「お子さん大丈夫やった?」と聞いてくれるほどです。この“育児中のスタッフにやさしい環境”があるのは、病院の「家庭を一番にしてください」という方針があることと、この方針の中で子育てと仕事をしてきた先輩たちがいるからでしょうね。ありがたいです。
あと、4週8休で有給休暇はきちんと消化できますので、ON・OFFのメリハリをつけられますし、勤務時間の融通もききます。私も子どもが大変な時に時間を融通してもらえました。ですので、子育てや親御さんの介護をしている方にとっても働きやすい環境なのではないかと思います。
2018年入職