私は不動産会社を2社経験してエルスイッチに入社しました。今まで勤めていた同業他社との大きな違いは、物件の仕入れから管理まで携わるという業務範囲の広さと、競売物件をメインで扱っている点です。競売物件は裁判所が作成した資料をもとに入札するのですが、落札してから資料に記載されていない欠陥が発覚した場合は、なんと裁判も起こします。同じ不動産業界でも、自社で物件を購入しない会社は滅多に裁判にならないので、エルスイッチで働くまで「裁判」はニュースの中の出来事でした。顧問弁護士と戦略を立てて勝訴を目指し、自ら証言台に立つ。充実感のある貴重な経験だと感じています。
マンションの一室を落札したとき、前所有者が管理費を300万円以上滞納していたことがありました。理不尽な話ですが、法律上は支払い義務が新所有者に引き継がれてしまいます。私は会社の利益を守るため、管理組合の理事長・理事・組合員である入居者様に減額交渉をしました。交渉の席でアピールしたのは、エルスイッチが物件の所有者となるメリット。当社が所有者になったからには、美観向上に努めるとともに、より高額での販売実績をつくることで、マンション全体の資産価値向上に貢献するとお約束しました。管理組合のみなさまのご理解を得て滞納額がゼロになり、大きな達成感を得られました。こうした交渉事も、当社で働くおもしろさのひとつです。
入社2ヶ月目から担当している商業ビル。一等地にあるものの、適切に管理されていなかったため状態が悪く、購入時は18室中6~7室しかテナントが入っていませんでした。
華やかなネオン街でひときわ目を惹くオシャレな外観に。その後も状態を維持できるよう管理し、現在も満室が続いています。収益は購入時の3倍。今ではキャンセル待ちが出るほどの人気です。
競売など、今まで携わってこなかった未知の分野に挑戦できると知り、魅力を感じました。売って終わりではなく、客付けや管理も自ら担当できて充実しています。
家賃を滞納していたテナント様から未払い金を回収できず、身元の確かな保証人をつける大切さを学びました。今は保証会社があるのでリスクは減っていますが、不動産業の難しい一面です。
誠実でいることです。台風などの災害で雨漏りや設備の故障が発生した際は、当社の落ち度でなくても入居者様の不安な気持ちに寄り添い、丁寧な対応を心がけています。
N.S
新築分譲マンションのデベロッパーでの販売営業と、不動産会社の営業職を経て、さらに経験の幅を広げるためにエルスイッチに転職した。現在は三ノ宮・須磨の商業ビル250件を担当。神戸支店の支店長でもある。
取材日:2021年4月