不動産業界に転職したきっかけは、マイホームの購入です。家づくりについて調べる中で不動産業への興味が高まり、宅地建物取引士を取得しました。エルスイッチは、面接の直後に採用を決定してくれた会社。未経験でもすぐに受け入れてもらえたことがありがたく、入社を決めました。実務経験がなかったので、知識だけでは解決できない問題に戸惑ったこともあります。たとえば、入居者様から設備故障のご連絡を受けても、最初は原因の特定に時間がかかりました。しかも当社の物件は築年数が古い傾向にあるため、現在ではめずらしい構造の設備も多く、インターネットやテキストの情報はあまり役に立ちませんでした。逆に言えば、新人のころからレアケースに直面したことで、対応力が磨かれたとも感じています。
当社の物件をお客様にご紹介してくださるのは、不動産仲介業者の営業担当者様です。気持ち良くご案内いただけるように、電話だけでなく対面でもコミュニケーションを取り、ときにはお客様に人気が出そうな物件の情報を共有して信頼関係を築いています。また、賃貸物件の収益率向上も私たちの課題です。数年前の相場で賃料が設定されている物件があれば、空室になったタイミングで現在の適性価格に調整しています。その際、賃料だけを上げると次の成約に結びつきにくくなるため、物件のグレードアップも必要です。浴室乾燥機やホテル並みのユニットバスなど、分譲マンションに引けを取らない設備を導入すれば、賃料が上がっても選んでいただけます。地道な工夫が収益率の向上につながるのです。
1971年建築の区分所有マンション。昭和の香りが残る内装で、洗濯機置き場も屋外にある状態です。
現代的な内装デザインへ転換。ガスコンロを3口にして、エアコンも全室に設置。洗濯機置き場も内部に作りました。細部までこだわった甲斐があり、満室になってうれしかったです。
カフェなどの軽飲食店しか経営できないテナントを、客単価の高い居酒屋や焼肉屋を経営できる構造にリノベーション。約20万円の賃料アップに成功し、収益率が上がりました。
努力した分だけ評価してもらえるところです。結果を出せば毎月昇給のチャンスがありますし、結果が振るわなかった月も改善点をアドバイスしてもらえます。
同じ平米数でも、間取りや設備、耐震性などの条件が少し違うだけで金額が大きく変わるところ。知れば知るほど奥深いです。
K.M
28歳のときにマイホームを購入することになり、ハウスメーカーを巡るうちに不動産業界に興味を持つ。宅地建物取引士を取得し、家電量販店からエルスイッチに転職。入社後は、未経験ながら当社物件の収益率向上に貢献している。
取材日:2021年4月