スタッフインタビュー詳細

親と子の成長をチームワークで支える施設。大きなやりがいが、ここにあります。

髙木
とものわ親子教室(児童指導員)
2015年入社
言葉や動きひとつで、見える世界は広がっていく。

前職は、心理職。病院で、子どもからご年配の方まで幅広い世代の方と接していました。引っ越しを機に、「幼い子どもを抱えながら仕事ができる自宅近隣」「前職の経験を生かせる」の2つに絞って仕事を探していたところ、偶然見つけたのが「とものわ親子教室」のオープニング募集です。

開設までは半年ほど期間があり、その間は児童発達支援を行うグループ施設の「とものわ」で実務経験を積みました。これまでも子どもたちと接してきましたが、一緒になって遊ぶというスタイルは初めてのこと。入社当時はどう関わっていいのかわからず戸惑うことも多かったですが、「絵本を読み聞かせる際は、見やすいよう絵本を動かさず、子どもによっては抑揚をつけずに淡々と読む方が良いこと」「音に過敏な子もいるので、声の大きさを調整すること」など学びもたくさんありました。

また、子どもたちへの声のかけ方もひと工夫。「○○しないとできないよ」ではなく、「○○したらできるよ」とポジティブな方向に言い換えると、気持ちも前向きになり、行動に移しやすくなると先輩に教えてもらった時は、本当にその通りだと感じ、それ以来背中をやさしく押せる言葉を探すようになりました。

児童指導員は、子どもたちの成長を心から喜べる仕事です。

「とものわ親子教室」は、お子様とご家族様が一緒になって療育を受ける施設です。就学前の子どもたちが通っており、1クラスの人数は4~5名。1回の療育は1時間程度で、現状では「9時から」「10時半から」の2回に分けて行っており、平行して10時半から15時半まで預かりサービスも実施しています。療育内容はクラスにより異なりますが、自由遊び・朝の会・設定遊び・帰りの会という構成は一緒です。どんな遊びをするかは、クラスの状況に合わせて一番集中してくれそうなものを選んでいます。

子どもたちの成長は目覚ましく、その過程を見届けられることがこの仕事の大きな喜びです。あるお子様は特に印象的で、施設に通い出した頃はどんなアプローチにも関心を持ってもらえませんでした。ちょうどそのタイミングで私自身が産休のため、長期間休むことに。復帰すると、スタッフたちから「あの子に会うと驚くよ」と言われたのですが、想像以上に変化しており、いろいろな遊びを心の底から楽しんでいる姿を見て感動しました。1年ほどの間で子どもたちはここまで変われるのだと、仕事の意義を実感できた良い思い出です。

親子でのぼるスモールステップ。私はそれを支えたい。

成長を円滑にサポートするため、当施設では1日を振り返る時間を設けており、各クラスの子どもたちの様子だけでなく、こんな遊びがヒットしたという成功事例も共有し、お互いに次回以降の療育で試しています。最近でいえば、小鳥を題材にした童謡に合わせて動く遊びが大ヒット。手を羽に見立ててパタパタと上下に動かし、部屋を動き回る遊びで、始めると子どもたちの表情がパッと明るくなります。普段なかなか笑顔にならないお子様もうれしそうに満面の笑みを浮かべており、一緒に参加されていたお母様も喜ばれていらっしゃいました。みんなのアイデアで笑顔をつくっているので、職場には一体感がありますね。

子どもたちは全員、小さな階段を一歩一歩着実にのぼっていますが、その一歩が見えにくいこともあります。ご家族様は我が子の成長に一喜一憂されると思いますが、お子様の成長は家族の支えなしでは成り立ちません。ご不安な気持ちを汲み取りながら、一緒にお子様の持つ可能性を信じ、二人三脚で療育に取り組んでいます。そういう関係を自然とつくれるのも、親子教室の良さです。

発達支援の知識を深めるため、現在公認心理師の資格取得を目指しています。私自身も成長を目指し続けることで、子どもたちからも、ご家族様からも信頼される存在になりたいです。

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