スタッフインタビュー詳細

利用者様が安心して暮らせる環境づくりと、看護師が長く働ける環境づくりに力を入れています。

実近 裕子
看護師(看護主任)
生活支援課(施設入所支援)所属
2003年入職
利用者様の気持ちに寄り添う看護がしたくて入職。この想い、ここで叶えられました。

前職は病棟・外来の看護師(大学病院8年間、総合病院3年間)をしていたのですが、とても忙しくて“立ち止まる暇がない環境”でした。また夜勤もあり、家事や育児をするようになってからは、家庭との両立に疲れてしまって。それで、「家庭と無理なく両立ができ、長く続けられる職場はないかな」と思い始めたそんな時に、前職の同僚から「福祉業界の看護師もあるよ」という話を聞いたのです。この話を聞くまで、福祉施設での看護師はまったく意識したことがなく、何も知りませんでした。そこで福祉業界にまで広げて仕事を探していたところ『神戸愛生園』を見つけたのです。夜勤がないなど惹かれるポイントがいろいろあり、あと病院勤務で学んだことや経験を活かしながら、これまでできなかった、ゆっくりお話を聞く看護もできそうと思い入職しました。入職してから、自分に自信をつけようと、通信教育で受験資格を取り、社会福祉士の資格を取りました。最初は、『神戸愛生園』の通所施設の支援課主任として、医療技術は現場の看護師に任せ、私は主に外部やご家族とのやり取りといった業務をしていました。その後、2018年に現在の入所施設に転勤。現在は、看護主任として利用者様の健康管理や医療的処置全般、経管栄養注入、内服薬のセット、受診の指示・調整、嘱託医との連絡調整、健康保険証や医療受者証の管理、薬品の管理、支援員との連携などの業務をしています。

利用者様だけでなく、ご家族の支えにもなる。福祉施設の看護師ならではのやりがいです。

仕事の中で、言葉で意思表示できない利用者様や言葉が聴き取り辛い利用者様の想い、訴えをきちんと聴き取ることや、体調等の早期発見は非常にむずかしいです。そこで、ケアの時以外も積極的に話しかけ、表情や顔色から言いたいことや体調の変化などを読み取るノンバーバルコミュニケーションを意識して、利用者様の想いを受けとめ、普段と違う小さな変化を見つけるようにしています。医師は常駐しておらず、受診の判断などは私たち看護師の役割です。これは、何年経験を積んでも怖さがあります。でも、異常の早期発見につなげられた時は、ホッとしますし、「あの時の判断は間違ってなかった」と自信にもなるのです。このように体調管理は重要ですが、ここは病院ではありませんので、たとえばお風呂でも、「熱があるから今日はダメ」と常に画一的に決めるのではなく、「入りたい」とおっしゃるなら、どうにかしてご要望に応えられないかを考える柔軟性は忘れないようにしています。やりがいは、利用者様はもちろん、ご家族もお支えできているところ。私は通所事業所での勤務経験が長く、その時にご家族が利用者様のお世話に疲れている姿を数多く見てきました。私たちがお世話をすることで、ご家族が心身の休まる時間を確保でき、長く地域で暮らしていただけることにつながっていきます。この部分は、誰にでもできる仕事ではないことであり、この仕事をしていて最も誇りを感じているところでもあります。

チームワークが取れている職場です。生活支援員との連携もきちんと取れています。

看護師には、勤続30年を迎えた看護師も、入職して間もない看護師もいますが、全員看護師としてのキャリアは豊富です。常時3~4名の複数の看護師が勤務していますので、緊急事態の時もきちんと相談ができます。職場は、以前勤務していた病院での経験や知識を持ち寄って意見交換をすることもあれば、趣味や家族の話などで盛り上がることもあるなど“話せる環境”です。もちろん、仕事に対しては一人一人がプロとして真面目に向き合っており、なれ合いはありません。“誠実な仕事”ができる、けじめのある雰囲気といえます。ちなみに、勤務は日勤のみで、みんな勤務時間内に全力で働いているため残業はほとんどありません。また、職種間のカベはないほうが、利用者様にも質の高いサービスが届けられますので、生活支援員とも積極的にコミュニケーションを取るようにしています。看護師は利用者様の体だけを見がちですが、生活支援員は利用者様の暮らしを見ていますから、話すことで“気づき”もたくさんあるのです。医療ケアも、担当支援員と話し合って進めています。あと、看護主任として業務改善にも取り組んでいます。最近では、胃ろう注入のスケジュールをシンプルなものに変えました。すると、時間に余裕が生まれ、「やりやすくなった」という声が上がるようになったのです。今後も変えられるところは変え、無理なく長く働ける環境をつくっていきたいですね。

学べ、成長できる環境です。私たちと一緒に、末永く利用者様の暮らしをサポートしませんか。

「利用者様には健康で楽しく暮らしていただきたい」という想いで、生活の場をご一緒する感覚で仕事をしています。“利用者様”と“支援者”という線引きはしていますが、自分の家族と接するかのような気持ちで。だから、「ここでの暮らしが好き」とおっしゃっていただけた時はうれしいですね。特に緊張感を持って行っている業務は、利用者様の命に直接かかわってくる内服薬の管理全般です。ミスが起きないようチェック体制を厳重にし、注意深く取り組んでいます。入居から30年以上の利用者様をはじめ、入居年数の長い方が増えていっており、高齢化が進んでいます。『愛生園』では看取り看護をしていませんので、今まさに“利用者様の命を支える”を考える過渡期にきているのです。今後は、ぎりぎりまで『愛生園』にいらっしゃることが、その方にとっての本当の幸せなのかを考え、場合によっては次のステージにお送りするなど、広い視野で対応し、ご希望にお応えできるようにしていく必要性を感じています。私は個人的に、高齢者看護の分野をもう一度勉強し直しています。『神戸愛生園』は学べる環境です。私も「長年看護師をしていても、学ぶことってまだまだあるんやな」と思うことがよくあります。だから、若い看護師さんも必ず成長していくことができます。「福祉の看護師ってどんなのかな」と興味をお持ちなら、職場見学だけでもかまいません。お気軽にお問い合わせください。

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