スタッフインタビュー詳細

こんなに楽しい仕事だとは思いもしませんでした。

石田 奈津子
生活支援員
生活支援課(生活介護事業)所属
2020年入職
面接前の施設見学が、ターニングポイントになりました。

前職は、10年間ほど官公庁の出先機関などで事務(パート)をしていました。子どもも大きくなり、この仕事の契約期間満了のタイミングで、「今度は腰を据えて働ける正社員で働こう」と転職をすることにしたのです。「経験を活かせる」と考えて事務職で探していたところ、『神戸聖隷福祉事業団』の事務スタッフ募集の求人を見つけました。応募し、面接を受けることになったのですが、面接前に施設を数ヵ所見学する機会を設けていただきました。この施設見学で、介護の仕事(生活支援員)にグッと惹かれました。理由は、利用者様も、職員もみんな笑顔で本当に楽しそうで、「私もこのワイワイとした輪の中で働きたいな」と思ったからです。人と接する仕事は、子どもが生まれる前に接客・販売をしていて、むしろ好きでした。面接で「事務職以外でも働けます」と伝えたところ、「それでは、生活支援員としての勤務をお願いできますか」という返事をいただけたのです。介護職の資格や経験がないことは気がかりでしたが、「資格がなくても未経験でも大丈夫。私たちも未経験で始めましたから」という言葉に背中を押され、生活支援員として入職しました。転職活動をしていたころは、介護職に対しては“しんどい”というイメージしか持っておらず、介護の仕事を新しい仕事にするとはまったく考えていませんでした。それが、今は楽しく介護の仕事をしています。何だか不思議ですね。これまで知らなかった“自分”を見つけた気がします。

安心して働ける、人にやさしい職場です。

私は現在、通所事業所で、利用者様の送迎に関する業務や、入浴・排泄・食事介助、園内のお散歩への付き添いなどをしています。入職当初は戸惑いだらけでしたが、どんなことも事前にきちんと教えてもらえ、手厚くサポートをしてもらえましたので、スムーズに始めることができました。先輩はやさしくてキャリア豊富な方ばかりで、聞けば快くアドバイスをしてくれ、何でも気軽に相談ができます。まだいろんなことを覚えている最中ですが、おかげで毎日楽しく働くことができています。利用者様には、手洗いなどをきちんとしてからでないとふれられないなど、衛生管理は徹底していますので職場内は清潔感があります。また、入浴介助でお体を車いすからストレッチャーに移す際には、利用者様を乗せるネットが付いたリフトで運べますし、お体を持ち上げる際には職員二人で行い、そのコツも教えてもらえますので、力仕事が得意でなくても無理なくできます。このように、職員にとっても安心感がある職場です。「利用者様も、職員もケガだけはしないように」と教えられていますので、どの介助も、安全面には特に配慮しています。たとえば、車いすを使われている利用者様の場合、足がステップに乗っているか、ベルトを締めているか、転倒防止レバーはきちんと出ているかといった確認や、少し動くだけでもブレーキをきちんとかけて止めるようにするなど。どんな小さなことも「ま、いっか」と気を抜くことは絶対にしてはいけない仕事ですから、楽しい中にも緊張感は持ち続けています。

もっと成長し、もっと利用者様をお支えできる存在になりたいです。

利用者様は、性格や年齢、考え方などすべてちがいますから、私たちがお一人お一人を知って、その方に合ったケアをしていかなければなりません。これはむずかしいところです。ただ、利用者様が話しかけてくださり、スキンシップを取ってくださり、笑顔になってくださった時は、すごく嬉しい気持ちになれます。この喜びがあるから頑張れるのでしょうね。この関係性を築くため、ゆっくりお話ができる敷地内の散歩の時に、たくさん話しかけ、距離を縮めていっています。利用者様は、私たちが言っていることを分かってくださる方がほとんどで、コミュニケーションを取りやすい方ばかりです。私は、まだまだできていないことがたくさんあります。ですので、今後の目標は、先輩たちのようにスムーズに介助ができる技術や知識を身につけていくことです。先輩たちはやさしすぎるくらいやさしいですが、「先輩に頼れば大丈夫」と甘えが出てしまうと、仕事はなかなか覚えられません。ですから、私は少しでも早く成長できるよう、教えてもらった後は、できる限り自分一人でやっていくようにしていっていて、それでもできない、分からない場合にだけ先輩に聞くようにしています。先にも申しましたが、私はここに入る前まで介護の仕事に苦手意識を持っていました。ただ入ってみると、楽しい仕事であることを知りました。だから、「どうしようかな」と迷われている方も、思いきって一歩踏み出していただきたいですね。

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