スタッフインタビュー詳細

毎日、利用者様からたくさんのやさしさや愛をいただいています。

渡壁 咲由莉
生活支援員
生活支援課(施設入所支援)所属
2017年入職
期待と不安を胸に新卒で入職。期待はやりがいに変わり、不安はすぐに消えました。

社会福祉系の大学に通っていて、3回生の時に同法人の事業所で実習を受けました。その時に出会った利用者様や職員の方々が皆さん素敵で、所内のコミュニケーションも活発でとても温かい雰囲気に魅力を感じたのです。実習前日までは「実習が始まるのか…」と沈んだ気持ちだったのですが、初日が終わった時には「明日も早く行きたい」という気持ちになっているほどで、「将来、こんな明るい場所で働けたら楽しいだろうなぁ」と想うようになりました。そして、就職活動では『神戸聖隷福祉事業団』の入職試験を受け、面接で実習先の事業所で働きたい旨を伝えました。ただ、多くの施設を運営している法人ということもあり、希望した施設への配属にはならなかったのです。しかも、配属先は身体介護がメインの事業所と聞かされ、「これは大変なことになりそう」と覚悟して入職しました。なぜなら、大学では社会福祉士や精神保健福祉士の資格取得の勉強をしていて、介護の技術を学んだわけではなかったからです。ですが、入職してすぐに介護技術を基本から身につけていけるしっかりとした研修があり、しかも新人に一年間サポート役としてキャリア豊富な先輩職員が1名付いて身体面・精神面をサポートしてくださるエルダー制度がありましたし、配属先の事業所も人間関係が良好でしたので、心細さはすぐになくなりました。

利用者様とのふれあいは、楽しいだけでなく、気づきや学びのきっかけにもなっています。

現在は、利用者様が暮らす入所施設の生活支援員として、主に書類作成と身体介護をしています。あと、利用者様の生活に対する想いや希望を叶え、“自分らしさ”を大切にするアシストも大切な仕事です。私は、担当する四肢麻痺の利用者様の「自分の想いを表現したい」という願いを叶えるため、他の職員にも協力してもらって、首だけで操作できるPCをセッティングして文字を書ける環境を整えたことがあります。特に印象に残っているうれしかったことは、担当する利用者様からお手紙をいただけたことです。その方はもう何年も字を書かれていなかったのですが、私が隙間時間を見つけては「字を書きませんか?」とお誘いし、鉛筆と紙をお渡しして一緒に練習をしていました。始めたころは字をお忘れになっていたものの、次第にいろんな言葉を上手に書かれるようになったのです。そんなある日、「はい、これ」と紙を渡してこられました。中を見ると「わたべさん、だいすき」と書かれていて…うれしさと愛おしさで涙があふれ、体中で感激したことを覚えています。私の名前は「わたかべ」で、その方も呼ばれる時は「わたかべさん」とおっしゃるのですが、書くと「わたべさん」に。でも、そういったところも愛おしいです。この出来事はうれしさだけでなく、言葉にする大切さを再度教えられ、「今の自分がこの方のように、大きな愛を周りに与えられているだろうか」と考えるきっかけにもなりました。お手紙は、家の常に見えるところに飾ってあり、私の宝物になっています。

普段からコミュニケーションは活発で、職員同士の仲もよく、居心地のいい職場です。

『神戸愛生園』の職員は女性の割合が高く、年齢層も幅広いですが、親しみやすいメンバーばかり。特別に意識することなく周りとコミュニケーションを取れています。だから、仕事でうまくいかないことがあった時も、おもしろいことがあった時も、誰にでも気楽に話せるのです。あと、先輩や上司から「これできるようになったね」といったように言葉でフィードバックをしてもらえ、これが自身の成長を感じるきっかけになっています。人が相手の仕事ですので、たまに利用者様のことが分からなくなり、悩むこともあります。そういう時は、信頼している先輩に話を聞いてもらっています。この先輩、すごくポジティブで、アドバイスや意見をもらうたびに利用者様への理解が深まり、お話が終わった時には、私はいつも前向きな気持ちになっているのです。悩みを何でも打ち明けられる人がいるって本当にありがたいことだと思います。私は施設の敷地内にある職員寮に住んでいて、お休みの日は、職員寮に住む同期や先輩、後輩とよく遊んでいます。仕事だけでなく、プライベートでもみんなにお世話になっています。以前、風邪をひいて休んだ時に、上司が私の家までわざわざゴハンを持ってきてくださったこともありました。まるでお母さんのような。こんな感じで、上司との距離もいい意味で近いです。

不安な気持ちは、私たちが受けとめます。まずは、楽しむ気持ちで入ってきてください。

現在私は、介護業務の他に、後輩や近年受け入れ始めた外国人労働者の指導もしています。この指導がすごく楽しくてやりがいを感じているのです。あと、以前、当法人の本部と一緒に参加した大学生の就職活動の企業説明会に来られた学生さんや、実習で来られた学生さんとお話をする機会があり、その熱意にふれ、「こんな熱い想いを持った人たちと働き、指導をしていきたい」と感じました。そのためにも、もっと深く人材育成に関わっていきたいと思うようになったのです。このように仕事には一生懸命向きあっていますが、自分の時間や生活は大事ですから、休日には仕事のことは一切考えません。お休みの日は、朝から晩まで自分の好きなことだけをして自分を満たしています。たとえば、自宅での映画鑑賞。ポップコーンを作り、休日の前日から映画を観ながら夜更かしをしています。あと、大好きな家族へのテレビ電話も休日の日課です。テレビ電話をしながらご飯を食べ、他愛ない話もすれば、仕事の相談もしています。こうして家族に話し、アドバイスやエールをもらえることで「明日からも頑張るか~!」とモチベーションアップにつながっているのです。新しい環境に飛び込むことは、ストレスがかかることだと思います。ですが、前向きに考え、まずは楽しもうという気持ちできてください。ポジティブな気持ちはもちろん、ネガティブな気持ちも、職員みんなが温かく包み込みますので、何も心配しなくて大丈夫です。

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