先輩の声詳細

支えるのは「その方らしい人生」。管理者として、チームをバックアップしていきます。

坂本 麻耶
部署:けま喜楽苑 グループホーム部長
入社:2009年
異業種から介護の世界へ。祖父との別れがきっかけでした。

当法人で働く前は、電気関係の会社に勤めていました。20歳のときに経験した祖父との別れが転機となり、「好きだった祖父に、なにもしてあげられなかった」という心の中のわだかまりを払しょくするため、23歳のときに仕事をやめてバイトをしながら介護福祉士の専門学校の夜間部に通い始めました。3年生のときに、たまたま授業で『きらくえん』の看取りを特集したビデオを観て感銘を受け、迷わず実習先に選択。実際に現場に出てみると、ご利用者への言葉遣いも丁寧ですし、部屋に入る際のノックも欠かさず、トイレ介助もきちんと扉を閉めて行うなど徹底されていることに感動し、「ここしかない」と運命的なものを感じましたね。無事に入職することもでき、現在もその当時に感動した実践の数々をブラッシュアップできるように努めています。

理念の体現に重きを置きながら、スタッフ教育を行っています。

当法人の新人教育はプリセプター制度を採用しており、教育係の先輩が1年つき1人立ちまではマンツーマンで指導します。もちろん、最初から入浴介助をはじめとしたリスクの高いものをお任せすることはありません。能力に応じて、先輩たちの働く姿を見学して流れを覚えることから徐々に始めていけるので、未経験の方も安心です。私が教育係をしていたころは、技術よりも理念の理解と体現を重視していました。基本は大事ですが、実務的なところは数をこなせば自然と上達していくものです。立っているときも座っているときも、ご利用者と同じ目線でお話しすることや、言葉遣いなどは早い段階で身に付けないと修正がむずかしくなります。いまは新人を直接指導する立場ではないのですが、こちらから積極的に声かけをして、いつでも相談してもらえるように心がけていますね。介護を志す年齢は、いつからでも遅くはないと思います。私の場合は若い人より遅れているということが、逆にモチベーションになりました。興味がある方は、ぜひチャレンジしてほしいです。

ご利用者との関係を楽しみながら、最高のケアを提供できる施設を目指しています。

部長に就任して日が浅いこともあり、ご利用者とそのご家族、そしてスタッフと3つの立場の間に入る管理者の役割にむずかしさを感じています。悩んだときに、支えになってくれるのが先輩たちの存在です。当法人にはベテランの部長がたくさん在籍しているので、なにかあれば気軽に相談できます。おかげで何度も助けられました。キャリアアップしたあとも、手厚くフォローしてもらえるのはありがたいです。それに、部長職に就けてよかった点もあります。これまでは現場の人間として、ご利用者の笑顔が喜びでしたが、今ではそこに後輩の成長も加わりました。新人が一生懸命に努力して技術を身に付け資格を取得し、いつしかリーダーとして周りを引っ張るようになる。そんな姿を見ていると胸が熱くなりますね。後輩たちがもっと主体的に仕事ができるように、管理者として現場から出た良い意見を、どんどん職場に反映していきたいと意気込んでいます。スタッフのだれもが、ご利用者とのエピソードを楽しそうに話す施設が私の理想です。心の通った介護ができるように、今後も努力を続けます。

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