元々は違う病院で透析をしていました。職場が自宅から遠かったので一度転職し、近くの病院でパートをしていたのですが、真ん中の子どもが小学校へ上がったのを機に正社員で働こうと自宅にさらに近い『樫本病院』へ転職しました。入職してからも透析に配属されて3年ほど勤務。その後、今の病棟へ異動してきました。病棟には整形外科、外科、緩和ケア、多種多様な患者様がいます。入院も短い方から長い方までいろいろ。亡くなられる方もいますが、ご家族から「ありがとう」と言っていただけたり、笑顔で元気に退院される方を見たりすると、やはりこの仕事をしていて良かったなと感じます。看護学校を卒業してから10年以上透析をしてきて専門性を高められましたし、働き方としても日勤のみで日曜が休みなので子どもが小さいときはすごく助かって、このままでもいいかなという気持ちもありました。でも、病棟の経験もないしほかの分野も勉強してみたかったので、異動して良かったなと思います。
子育て世代に温かい病院。少しずつキャリアアップを目指したい。
看護師の仕事は、患者様にやさしく接するのは大前提だと思いますが、やさしいばかりではダメだとも感じます。特に高齢の方にすべてをやさしくしてしまうと、ADLが下がってきますし、ご本人のやる気を削いでしまいかねません。まずはご自宅に元気に帰っていただけることが一番。帰ったときに自立して身の回りのことができるように、患者様がしんどいときや必要なときは声かけをしてお手伝いしますが、ご自身でできることには手を出し過ぎないように心がけています。
まだ病棟へ異動して数年のため、専門的な勉強が足りない部分もたくさんあると感じています。外部の研修へも勤務時間内に行かせてもらえるので、研修や勉強会に積極的に参加していきたいですね。最近、副主任の役職に就かせてもらったので、後輩たちへも教えられるようにまずは自分がスキルアップしていきたいです。
『樫本病院』は大学や看護学校を持っている病院とは違い、いろいろなところからスタッフが集まっているのでブランクのある方も多いですし、その分質問しやすい環境が整っているとすごく思います。年代も幅広く20代から50代くらいまでそろっていますが、結婚して子どもがいる方も多いので、皆さん家庭や子どもの話を気さくに話せて両立に理解がある環境です。お休みも取りやすくて融通が利くので、転職した当時は、年中だった一番下の子が体調不良のときに早く帰らせてもらったり休ませてもらったり、すごく助かりました。保育園に通っていたので利用はしなかったのですが、託児所もあります。大規模な病院は勉強の体制や福利厚生も整っている反面、カンファレンスへの参加や勤務時間外での研修、休みを取りにくい環境があるかと思います。でもここではそういったことが基本的にないので、子育てと両立して自分のペースで勉強もでき、公私ともに充実します。私自身の経験から、子育て世代の方に特にお勧めしたいですね。
副主任
2012年入職