スタッフインタビュー詳細

利用者様と職員の距離が近い家庭的な施設です。

斉藤 有子
[グループホーム すじゃく]勤務
介護職員(ユニット長)
2008年入職
毎日が充実していて、一日があっという間です。

前職は半年間ほどパートで介護職をしていて、その前は事務職をしていました。介護職を始めた理由は、高齢化社会で注目されていた仕事であったことと、介護職に携わっている知人の話を聞いているうちに興味を持ったからです。まったく知らない世界でしたので、「自分にできるかな」という不安もありましたが、周りの勧めもあり、思いきって始めることにしました。
始める前は、“ただお世話をさせていただくだけの仕事”と思っていたのですが、実際は体力が必要で、お一人お一人に合わせたケアが求められる仕事であることが分かったのです。「難しい」と感じると同時に「奥深いなぁ」という気持ちにもなりました。また、利用者様にこちらの想いが伝わったときには喜びを味わえますし、お互い助け合いながらチームで進めていく安心感もあり、「もっと本腰を入れて働きたい」と思うようになったのです。このような想いもあり、正職員を募集していた当ホームに転職しました。
最初は「こんな時はどうしたらいいのだろう」「どうやってお声がけをしたらいいのだろう」といった戸惑いがありました。でも、周りには、他の施設で経験を積んできた職員など、キャリア豊富な先輩がそろっていて、何でも聞けましたから心細さはなかったですね。

いつも真摯な気持ちで仕事に向き合っています。

利用者様は症状の差こそあれ、皆様が認知症です。そして、認知症の方に対するケアはかなり気をつかいます。なぜなら、お一人お一人“感じ方のポイント”がまったく違うからです。たとえば、接し方。いつも明るく元気に接していればいいというわけではありません。明るく接することで、逆に不快になられる利用者様もいらっしゃるのです。また、私たちの想いがなかなか伝わらないこともありますし、利用者様も要望をうまく伝えられず、もどかしい思いをされることもあります。だから、そのときの状況やその方に合わせた対応を考え、実行しなくてはなりません。難しい仕事ですが、その分「ありがとう」と感謝されたときの感激は格別ですし、昨日元気がなかった方が今日とても元気になられている姿や、食欲がなかった方がしっかり食べられている姿など、ちょっとした変化を見ても大きな喜びを感じられるのです。
答えがない仕事ですから、毎日、毎回試行錯誤の連続。でも、“気づき”が必要な仕事ですから、「この利用者様はこうだから」といった固定観念にとらわれず、試行錯誤をすることは意味のあることだと思っています。それに、いつも何か見つけようという気持ちで接していますから、常に新鮮な気持ちで仕事に取り組めるのです。

自分一人ではできない仕事です。仲間に助けられながら、現場を見守っています。

私は現在『グループホーム すじゃく』のユニット長をさせてもらっています。ユニットをまとめる立場ではありますが、職場には私よりも年齢もキャリアも上の先輩がいますから、分からないことは恥ずかしがらず聞いています。また、仕事の進め方も、最終的に判断して指示をするのは私ですが、最初から最後まで私一人で決めて、職員に指示をするということはしていません。「こうしていこうと考えているけどどう思う?」「意見ある?」と何をするにも相談し、全員の意見を聞いて進めていくことを心がけています。考え方、見方は人によって違いますから、私が気づいていないところを他の職員が気づいてくれることや、自分では思いつかない方法を提案してくれることも本当によくありますので、この進め方は今後も続けていきます。
介護職の経験がない方なら、介護の仕事に対して“しんどい”というイメージをお持ちの方も多いでのではないでしょうか。たしかに大変な仕事ではあります。でも、大変だけではありません。実際に働いてみると、他の職種では味わえない喜びや、ちょっと大げさかもしれませんが感動も味わえるのです。何を隠そう私もそうでした。ですので、少しでも興味をお持ちの方は、迷わず一歩踏み出してください。仕事は、私たちが丁寧にお教えし、きめ細かくフォローをしますのでご心配なく。

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