スタッフインタビュー

患者様にとっての暮らしやすさだけでなく、職員の働きやすさも考えてくれる職場です。

S.N.
正看護師 副師長
2009年入社
できることから一歩ずつ取り組んでいくことで楽しさが見えてきます。

以前は重度の身体障がい者施設で働いていて、子どもの出産を機に、常勤として働きながら子育てと両立できる職場を探して伊丹天神川病院に入職しました。精神科での勤務は初めてだったので、精神保健福祉法に則りながら行う看護に最初は戸惑いましたね。

患者様の状態変化を見るためには、普段のご様子を知っておかないとわからないため、日々のコミュニケーションは必須ですが、初対面では話していただけないこともあるので、関係を築いていくのは時間がかかります。

最初はどうアプローチをしていこうか悩むことも多かったのですが、当時の先輩から「できることからやっていけばいいよ」と声をかけてもらえたことで少し気持ちが楽になり、前を向いてがんばれるようになりました。周りからの言葉に励まされながら、地道に向き合うことを心がけてきた結果、あるときから患者様に「ありがとう」と感謝の言葉をいただけるようになり、そこを境に大変なことより楽しいことが増えてきて気がつけば15年以上働いています。

さまざまな選択肢を考えて、患者様の退院に尽力しています。

いまも印象に残っているのは、入職から間もないころに出会った患者様のこと。その方は内服薬を飲むのが好きではなく、いわゆる怠薬の状態でしたが退院を希望されていました。どうすれば希望を叶えられるかを、地域の支援者や訪問看護師、医師とカンファレンスを行いながら考え、通院を前提にして注射で調整することで自宅で過ごせるのではないかとの結論にたどり着きました。

そこから訪問看護師が患者様に定期的に通院を促すことや、金銭管理を行政の方に任せることなどが決まり、無事に退院できて安定した生活を送れた事例があります。当時は経験も浅く報告業務が主な役割でしたが、退院するにはどのような方法があるかを知れたことは、その後の仕事にもつながる大きな学びでした。

現在は患者様だけでなく、副師長としてスタッフの悩みに対してもどうすれば解決できるかを考える立場になったので、職場全体のコミュニケーションを意識して、患者様からもスタッフからも信頼される存在になれるよう努めます。

安心して子育てができる職場!幅広い知識を学びながら自己成長を図っています。

K.A.
正看護師
2017年入社
働きやすさと成長していける環境の両方が揃っています。

以前も精神科で働いていたのですが、伊丹天神川病院に転職したのは子育てのしやすさに理由があります。日勤のみの勤務も可能だったので入職しました。当院は、私と同じように子育てをしながら仕事に励むスタッフがたくさんいます。おかげで、子どもが熱を出していると保育園から連絡が来ても、周りから帰っていいよと言ってもらえる環境があるのでありがたいです。

産休・育休を経たあとも、以前の病棟で働き続けたいと希望を出すと考慮してくれ、復帰後も同じ病棟で働くことができました。有給も取得しやすく、休日についても相談できるため子育てとの両立も無理なく行えます。私は当院でこれまで産休・育休を2回取得して、現在は病棟のリーダー業務を主にしております。

また、参加したい外部研修があれば日程調整もしてくれるなど、働きやすさだけでなくスキルアップのサポート体制も魅力で、月1~2回ほど専門のeラーニングのシステムがあり、WEB講義を病棟のみんなで受けながら話し合う院内研修も行っています。精神科でキャリアを積みたい方に最適な職場です。

患者様と関わることのむずかしさと面白さを日々感じています。

患者様とのコミュニケーションは、相手がどのように思っていらっしゃるのか、なぜそのような言葉を伝えてくださったのかを、ささいなことも含めて疑問に思いながら考察することが大切になります。こちらからお声かけしたときも、内容に対してどのような表情や仕草をされるのかを観察していますね。それに、ときには待つことも重要です。

言葉がつまってしまう患者様がいらっしゃり、その方がごはんを残されていたので食欲がないのかお聞きしたところ、言葉はすぐに出なくてもなにかを伝えようとしてくださっているご様子でしたので、一度待ってみたことがあります。すると、10分ほど時間が過ぎたときに、「食べたい気持ちはある」とおっしゃっていただけました。アクションを起こすことがすべてではなく、その場に静かに居続けるという行為もコミュニケーションにつながるのだと学べた貴重な経験でした。

いまはリーダーとして、自分以外のスタッフの看護方針にもふれるようになり、ひとりでは気づけなかった視点や知識を学んでいます。学生指導にも関わるようになったので、指導スキルの向上も最近の課題です。伊丹天神川病院は学べることが多いので、まだまだ当院で成長していきたいと前向きな気持ちでケアに取り組んでいます。

患者様に寄り添い、二人三脚で退院を目指す。患者様の可能性を広げるための努力を惜しみません。

K.S.
精神保健福祉士
2023年入社
コミュニケーションを積み重ねながら関係をつくっています。

学校の病院実習で、患者様に丁寧に接しながら退院のサポートに取り組む精神保健福祉士の姿を見て、自分も同じ職種で活躍してみたいと思うようになり、地域において大きな役割を果たしている伊丹天神川病院に応募しました。

入職後はまず先輩たちの横について仕事の流れを学び、徐々に患者様を担当していきます。この仕事は、患者様のお気持ちを知り、その実現を目指すため、普段からの関係性がとても重要です。初対面からどのようなことも聞ける関係になれるわけではないので、なにを話すかだけでなく会話の回数も大切になります。また、患者様によってはしてはいけない話題もあるため、事前に情報を頭に入れてからコミュニケーションを取るように心がけていますね。

会話中にいつも意識しているのは、リアクションの大きさです。しっかりお話に耳を傾けていることを表情や身振り手振りでもお伝えてしています。距離が縮まってくると、質問した以上のことをお話ししてくださったり、過去のお話をしてくださるようになるので、その都度手応えを感じています。

お一人おひとりに、可能性を提示できるようにしたい。

現在は50名の患者様を担当して、みなさまの退院後の希望や入院されている中でのお困りごとなどをお聞きしながら、目標の実現するためのサポートや環境改善に取り組んでいます。

症状にもよりますが、治療にはそれなりの時間がかかるものです。だからこそ、患者様が無事に退院されたときの喜びは大きくなります。晴ればれとした表情で病院を去る患者様を見られると、精神保健福祉士を志した日を思い出してうれしくなりますね。

退院への道のりは、その方の症状やご家族との関係を含めた状況などで変わるため勉強の連続です。受け入れ先である施設の知識はもちろん、各種保険制度をはじめとした法律の知識も必要になるため、患者様に対応するたびに学びを深めています。

患者様とご家族様の間に立ち、さまざまな選択肢を提示しながら一番の方向を考える存在へと成長することが今後の目標です。上司や周りにも相談しながら幅広い知識を身に付け、明るい未来を築くための手助けができるようにがんばります。