スタッフインタビュー詳細

特養時代に習得した知識や技術を、今はヘルパーとして生かしています。

中山 由美子
寿生苑ヘルパーステーション
訪問介護ヘルパー
勤続8年(うち5年特養)
55歳で実務者研修の資格を取得。いくつになっても勉強は大事。

介護を勉強し始めたのは、年老いていく母や認知症の義母を見て、自分で介護したいと思ったことがきっかけです。55歳のとき当時の実務者研修の資格を取得したのですが、その際研修で当法人を訪れました。若い方がすごく頑張って働いていて、お手伝いをしながら感動したことを今でも覚えています。また若い方だけでなく様々な年齢の方がイキイキと働く姿や、お客様の名前を呼びながらの温かいケアに胸を打たれ、ここで働きたいと思いそのまま入社しました。
入社後は特別養護老人ホームで5年間勤務しました。その後は主任から声をかけていただいたのをきっかけに、午前は特養で勤務、午後は訪問介護ヘルパーとして1日1件訪問するという勤務形態を半年続けました。半年の間に「ヘルパーをもう少しやってみたい」と感じ、希望を出して正式に訪問介護ヘルパーになりました。私の希望を聞き入れてくれた主任には感謝していますし、思い切って異動してよかったなと思っています。
実は2年前に、働きながら介護福祉士の資格を取得しました。終業後、当法人の勉強会に参加して試験対策を行いました。要点を詳しく勉強することができ、役に立ちましたよ。当法人では資格取得することによってお祝い金が出るだけでなく、任せてもらえる業務の幅が広がり、給与にも反映されるのでやりがいがあります。また、勉強は自分の役にも立ちますので、いくつになっても勉強は大事だなと思います。

小柄だけど、お客様を不安にさせない自信があります。

訪問介護ヘルパーの仕事では、特養で5年勤務した経験が生きています。知識や技術だけでなく、体力的な面でも特養時代に鍛えられました。私は145cmと小柄なため、初対面の女性のお客様に「私のこと抱えられる?」と心配されたことがあります。おむつ交換やポータブルトイレへの移動など不安があったと思うのですが、私が「大丈夫、私男性も抱えるのよ」と答えると「そうね」と身を任せてくれました。最初はそんなやりとりもありましたが、今では「脚が痛くない、あなたがよか」と言ってくださいます。小柄な私が難なく働けているのは、特養時代に研修で「ボディメカニクス」を習得したのが大きいと思います。この技術は双方に痛みや負担をかけず、お客様の体を動かすことができます。以前は主任に教えていただいたことを、今では私がスタッフへ教えています。
チームでお客様へ接していた特別養護施設と違って、訪問介護は1対1のコミュニケーション。決められた時間内でお客様との関係性をつくりあげる難しさを感じています。人と人ですから、どうしてもそりが合わない方もいらっしゃいます。そんなときは主任に相談しています。お客様もスタッフのこともよく見てくださっているので、上手にマッチングさせてくれています。
他の施設ではスタッフ同士が顔を合わせない、会話しないという話も聞きますが、ここではスタッフ同士の情報交換やコミュニケーションが密に行われています。明るく話が弾み、働きやすい、いい雰囲気とみんな言っていますし、私もそう感じています。

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