多くの方と関われて、今仕事がすごく楽しいです!
「人と深く関わりたい」という想いから、在宅医療の道へ
私が薬剤師を目指したのは、「手に職をつけたい」という想いに加え、医療職として多くの方の人生に寄り添いたいと考えたからです。お薬は年齢や症状を問わず、あらゆる方が必要とするもの。だからこそ、薬剤師という仕事を通じて多様な方々にお会いできることに魅力を感じました。
中でも、実習で在宅訪問をしたことが心に強く残っています。カウンター越しでは伺い知ることのできない、患者様の生活の奥深くに触れられる在宅医療こそ、人と話すことが好きな私に向いていると感じました。前職ではなかなか在宅に携わる機会に恵まれませんでしたが、「もっと患者様の人生に踏み込みたい」という想いで、在宅に注力しているきらり薬局への転職を決めました。現在は、患者様のお宅で「お庭がきれいですね」といった何気ない会話から、かつてのお仕事のお話や、日々のちょっとした体の不調を伺えることもあり、日々やりがいを感じています。心を通わせる中で、お菓子やお花をいただくこともあるんですよ。
「いつも明るくていいね、元気が出るよ」その一言が原動力に
私が一番大切にしているのは、笑顔で明るく挨拶をすることです。転職したばかりの頃、在宅の知識がゼロだった私に今できることは何かと考え、「誰よりも明るく笑顔で挨拶すること」だけは徹底しようと心に決めたんです。実は、そんな私の想いがまっすぐに伝わった、忘れられない出来事があるんです。
それは、あまりお話をされない90代の患者様との出会いです。体調をお伺いしても「大丈夫」の一言で終わってしまうことが多く、「あまり話しかけられるのが好きではないのかな」と不安になることもありました。それでも、私らしく明るく笑顔で挨拶し続けることだけは欠かさないようにしていました。そんなある日、その方が背中の痛みを訴えられ、夜間に急遽お薬をお届けに伺うことに。お薬をカレンダーに入れていると、その患者様が「あんたはいつも明るくていいね、元気が出るよ」と言ってくださったんです。めげずに声をかけ続けて本当によかったと心から思い、その時はこっそり泣いちゃいました。この経験を通じて、どんな状況でも患者様に信頼していただけるよう、全力で向き合い続けることを心に決めました。
先輩たちが繋いできてくれたことを後輩に教えたい
きらり薬局の魅力の一つは、さまざまな経験ができることです。在宅医療では高齢の患者様が中心ですが、最近では障害者施設も担当するようになり、幅広い年齢層の方と関わる機会が増えました。また、薬剤師としての業務だけでなく、学生対応や外部対応にも興味があり、積極的に関わらせていただいています。新しいことを始める時は不安もあるのですが、少しずつ関係性を築いていく中で、人と関わることの楽しさを改めて実感しています。私、今すごく仕事が楽しいんです!
だからこそ、今後は後輩の育成にも携わりたいと考えています。自分自身、在宅のことが何も分からない状態から先輩方に丁寧に教えていただき、「楽しい!」と思いながら仕事ができるまで成長することができました。これまで受け継がれてきたことを、次の世代へ繋いでいきたいと思っています。
取材日:2026年3月
