薬剤師としての夢と育児、大切にしたいすべてを実現する私のキャリア。
訪問の実践を早期に経験できるのは「ここしかない」
薬剤師になった最初のきっかけは、幼い頃から習っていた空手の先生の存在です。先生が柔道整復師として患者さまと向き合い、悩みを解決していく姿を間近で見て、「直接患者さまと触れ合い、役に立てる仕事って素敵だな」と感じるようになり医療業界に興味を持ちました。
その中で、医療に携わりながらも安定して働ける職業を考え、薬剤師を目指しました。将来を考える中で、在宅医療にも興味を持ち、学生時代は訪問診療クリニックで医師アシスタントとしてアルバイトをしていました。仕事中は医療現場を学びながら、国家試験の勉強時間も取れたので、とても充実した経験でした。
HYUGAに出会ったのは、その職場の方から紹介してもらったことがきっかけだったんです。私は「できるだけ早く実践し、経験することで学びを得たい」というタイプなので、できる限り早く現場に出られることを優先して求人を探していました。大手の薬局はすぐに現場に入れることはできないという企業が多い中、HYUGAでは入社後すぐに訪問に出られる環境があると聞き、ここしかないと感じました。
実際に入社後は4月から先輩に同行し、6月には一人で訪問対応を任せてもらいました。現場では勉強した内容と現実のギャップがあり対応できず壁にぶつかることもありましたが、知識だけでなく患者さまとの関わり方まで丁寧に教えてくれた先輩方のおかげで一歩ずつ成長することができました。
親身になってやってきて良かった、と心の底から思える瞬間
訪問薬剤師として患者さまの生活に寄り添えることが、この仕事の大きな魅力なのです。やはり患者さまから直接「ありがとう」という言葉をいただける時が1番嬉しいですね。
以前、一人暮らしで薬の服用回数がとても多い患者さまを担当したことがあります。口数の少ない方で、最初はほとんどお話をしていただけなかったのですが、諦めずに毎週訪問し続けるうちに、少しずつ信頼関係を築くことができました。服用回数が1日7回もあったため、飲むタイミングごとにお薬を一包化し、オリジナルのカレンダーで管理しやすい仕組みを作りました。飲み忘れがあれば原因を一緒に確認し、改善策を提案することで、正しく服用できるようになっていきました。
ですが、半年ほど経った頃、その方は急遽施設へ入居することになりました。その際、患者さまからは担当を続けて欲しいとご要望をいただいたのですが、遠方への引っ越しで且つ施設の薬局も決まっていたため担当を続けることはできませんでした。そして引越しの日にお電話をいただき、涙ながらに「本当にありがとう」という言葉をいただきました。その言葉をいただいた瞬間、親身になってやってきて本当に良かった、と心の底から思いました。
育休も取得しながら、今はラウンダーとして働きやすさを実感
入社して1年後からは薬局長として働いていましたが、子どもが生まれたタイミングで2度の育休を取得しました。1回目は半年、2回目は1年。引き継ぎなど大変な部分もありましたが、嫌な顔をする人は誰一人おらず、上司が一緒に育休取得のための計画を立ててくれたため、とても取得しやすい環境でした。
育休からの復帰後は、ライフワークバランスなど色々な視点で働き方について考え、自ら希望をしてラウンダーとして働いています。担当エリアは約10店舗、自分を含めラウンダーは2名です。人手が必要な店舗にスポットで入り、その店舗に必要なことは何でもやっています。
ラウンダーの仕事は、急遽残業が増えるようなことも、属人化した業務も多くないため、育児と両立しながら無理なく働けています。今はラウンダーの仕事にもやりがいを感じていますが、複数店舗を見ているからこそ気づける課題も多いので、将来的にはエリア長として、より大きな視点で更なる課題解決に携わっていきたいと思っています。
取材日:2025年11月
