介護経験を活かし、在宅医療に貢献する毎日
祖父母の介護経験をきっかけに、在宅医療の世界へ
初めての就職先はドラッグストアで、主に外来中心の業務に携わっていました。しかし、祖父母の介護が必要になったことをきっかけに、仕事の時間を調整する必要が出てきたため、時間の都合が合う幼稚園に転職しました。もともと子どもが好きで、過去に学童でのアルバイト経験もあったため、幼稚園というのは私としてはとても自然な選択だったと思います。
その後、祖父母の介護が落ち着いたことで、興味があった調剤薬局で働きたいという思いが強くなり、在宅医療にも取り組んでいるきらり薬局への転職を決めました。介護を経験したからこそ、「自宅で療養したい」という高齢者の思いに応える在宅医療の重要性を実感し、自宅での療養を支える薬局の役割に魅力を感じたんです。
事務職の枠を越えて、在宅医療に貢献できる喜び
実際に働いてみて、きらり薬局では在宅医療に力を入れているからこそ、事務員であっても調剤業務に深く関わることができる点がとても魅力的だと感じています。具体的には、お薬を朝・昼・夕に分けてパッキングしたり、飲み忘れを防ぐために印をつけたりと、患者さん一人ひとりに合わせた対応を行なっています。
薬剤師にしかできないことももちろんありますが、可能な範囲で少しでも多く調剤にも関わりたいという想いがあったため、私にとってはこの環境が大変ありがたく、日々楽しく働かせてもらっています。
患者さんの笑顔と「ありがとう」が、やりがいにつながる
やりがいを感じる瞬間は、患者さんとの関わりの中で「ありがとう」をいただいた時です。
印象に残っている出来事としては、最初はあまり会話をされなかったある患者さんが、毎回話しかけているうちに少しずつ心を開いてくれるようになり、最終的には「ここに来るのが楽しみになった」と言ってくださったことです。その方は、ジェネリック医薬品に対して不安を持っていましたが、繰り返し丁寧に説明を続けることで最終的には「お兄さんがそういうなら変えてみようかな」と言ってくださり、結果としてお薬代が抑えられたことにも喜んでいただけました。
患者さんと接する際に意識していることは、笑顔を忘れず、目線を合わせて話すことです。同じ目線で笑顔で会話をすることで、自然とリラックスした雰囲気が生まれ、信頼関係の構築にも繋がっていると感じています。
取材日:2025年5月
