働く仲間全員がやりがいを持ち、成長できる環境を作りたい
ある経験から在宅医療の必要性を強く感じるように
今の仕事に就いたのは、人の命を救いたいという気持ちが強かったからです。ベタかもしれませんが、コードブルーや救命病棟24時などの医療ドラマを見て憧れを持っていたんです。だから、就職した先は急性期医療に携われる総合病院でした。救急病棟やICUなど患者様の命を救う現場での仕事には、毎日やりがいを感じていました。
そんな中で、ある患者様との出会いが私の考えを変えるきっかけとなりました。その患者様は末期のがんを患っておられ、自宅に帰りたいとおっしゃっていました。しかし、なかなか調整ができずやっとご自宅に帰れることになった時には体の痛みが悪化しており、結局2日間しか自宅で過ごすことができませんでした。その後は再度入院し、最期の時は病院で過ごすことになったんです。
急性期の病院では、回復してもその次は慢性期病院へ送り出すことが多く、末期の患者様以外でも自宅に帰らせてあげられず、もどかしい気持ちになることも多々ありました。これらの経験から、在宅の緩和に取り組みたいと思うようになり、在宅医療に力を入れているHYUGAに入社することを決めました。
これまでの病院での経験や知識があるからこそ、在宅医療の現場でも様々な介入ができていると思います。引き続き日々の研鑽を怠らず、多方面からのサポートができるようにしていきたいです。
仕事で叶えたいことも、家庭もどちらも大切にできる職場
HYUGAでは、在宅医療に携われるようになったことはもちろんですが、夜勤などがなく子供と過ごせる時間が取れるのは嬉しいですね。今はエリアマネージャーという立場なのでもちろん忙しい時もありますが、休日は家族との時間を優先して過ごしていて、メリハリがついた働き方ができています。
実は、元々は現場で患者様に向き合いたいという気持ちが強かったので、エリアマネージャーのお話をいただいた時は結構悩んだんです。ですが、家族が増えた分稼ぎたいという気持ちもありますし、マネージャーだからこそ経験できることもたくさんあると考え、今はエリアマネージャーの業務に全力を投球しています。とはいえ現場の業務を手伝うことも多いので、やりたいことをやりながらも影響の範囲を広げ、スキルアップしているという感覚で働いています。
また、在宅医療に力を入れている職場だからこそ、そこに集まる人たちも在宅医療を重視している方が多く、同じ志を持った仲間がいることも心強いですね。
1人1人が「やりがい」を感じるための余裕が持てる環境を
今の仕事で一番叶えたいと思っていることは、働くみなさんの職場環境を整えることです。店舗での業務は目の前のルーチン業務が多く、仕事に自分の価値観を反映させたりやりがいを感じる余裕がなく、作業的に仕事をしている人が多いと感じています。せっかく働くなら、ここでしかできないことをやって、やりがいを感じ充実した仕事時間を過ごしてほしいと思っています。
そのためには、まずは余裕が必要だと思っています。だから私が真っ先にやるべきことは働く環境を整えることだと思っています。リソース不足はすぐには解消できませんが、長期的な視点で今できることを考え少しずつ取り組みを始めているところです。
まずは、勉強会を開催したり、人事の方と一緒に研修を整えたり、教育という面に重きを置いて活動しています。一人一人が成長すれば効率も向上し、その分余裕を持って色んなことに目を向けることができるようになると思うんです。そうすればモチベーションにも繋がってきますよね。まだ取り組み始めたばかりなので、他にもやれることはたくさんあると思っています。みんながもっと余裕を持って働ける職場環境を実現できるよう、今後は他の取り組みについても考えていきたいと思っています。
取材日:2024年11月
