地域包括ケアの一員として、社会のお役に立てていることを実感できる仕事です。
まったく知らない業界に飛び込んだおかげで、毎日発見の連続です。
転職を決意したとき、もともとは介護・医療業界にしぼって探していたわけではありませんでした。転職エージェント会社の紹介で当社を知ったときに、初めて選択肢に入れたくらいです。そんな状態から始めましたけど、先輩や上司はやさしく、時間をかけて研修を進めてくれました。
最初は座学で基礎知識を学び、みなさんの営業に同行して仕事の流れを覚えます。移動の車中でフォローやフォードバックを丁寧にしてもらえたので、着実に成長していけました。また、医療介護連携部の業務は多岐にわたりますが、最初からすべてを任されるわけではありません。私の場合は病院を退院される患者様などを対象とした「タイサポ」事業の仕事からスタートしました。
未知の業界でどんどん新しいことを学んでいけたので、入社から1年間は本当に濃い時間を過ごせましたね。法改正が随時あるので、経験を問わず勉強は続きます。とはいえ、基礎を覚えてしまえば、そこからはスムーズに知識を吸収できるので、医療・介護業界にハードルの高さを感じている人もむずかしく考える必要はないです。
お一人おひとりと向き合い、最適な答えを一緒に考える仕事です。
いまもメインで携わっている「タイサポ」事業を詳しく説明すると、病院から退院したケアを必要とする患者様や在宅医療での対応がむずかしくなってきた方たちが、その後も安心して暮らせるように、最適な施設を紹介するサービスです。病院のソーシャルワーカーや地域の居宅介護支援事業所のケアマネージャーからお声かけいただき、そこから対象の方やそのご家族様と話し合いながら施設を選んでいきます。
ご紹介できる施設は、福岡県内だけにしぼっても約500施設。多くのシチュエーションに対応でき、パーキンソン病と認知症を患っていらっしゃった方の受け入れ先を探した実績もあります。この仕事で大切なことは何より相手に寄り添うことです。ヒアリングをじっくり丁寧に行い、どのような施設が一番フィットするかを一緒に考えます。
また、ご紹介いただくソーシャルワーカーやケアマネージャーとの信頼関係も大切です。私の場合であれば、コツコツ関係を築いていき、入社から1年ほどして本格的にお声かけいただけるようになりました。そういう意味では、まだまだAIに取って代わられない仕事だと感じます。
できることが増えるたび、この仕事の大切さを感じています。
「タイサポ」事業から始まり、いまでは薬局の新規開設や処方箋を受けるクリニックの獲得も任されるようになりました。業務の幅が広がり、関わる人数が増えていくほど、地域包括ケアへの想いを強くしています。
もともと祖母が祖父や曾祖母の介護をしている姿を見て地域医療の大事さはわかっていたのですが、いまは水や電気と同じように暮らしの中で欠かせないものだと考えるに至りました。地域に助けが必要な人がたくさんいることが、私のモチベーションになっています。実際、仕事をしていると、人から感謝していただける機会も多いです。直接的にケアを行う部署ではないですが、その一翼を担えているという自負を持って日々業務に取り組んでいます。
まずは営業として一人前になり、一歩ずつ実績を積み重ね、いつか私の地元である宮崎県まで当社の事業を広げることが将来の目標です。祖母をはじめ、その土地で暮らしたい方にとって必要な社会インフラをつくれるように、営業サイドからがんばっていきます。
取材日:2022年7月