


関西看護専門学校で、看護師を目指す学生たちに向け、専門領域である成人看護学の講義や、実際に看護の援助技術を行う実習などを受け持っています。単に手先の技術を習得するだけでなく、さらに学びを膨らませてもらおうと、5、6名でグループディスカッションを実施することも。また、看護学生には医療機関等での臨地実習が義務づけられている関係から、枚方総合発達医療センターでの実習支援もあり、学生たちが一人前の看護師として活躍できるよう、現場レベルでのサポートを展開しています。講義や実習以外では、学生対応はもちろん、同僚の先生方と教育方針などに関する会議を開き、よりよい教育を実現させるためのやりとりを重ねています。
現代の看護を取り巻く情勢を踏まえ、厚生労働省は2022年に看護基礎教育を見直すことを決定しました。少子高齢化や在宅医療への需要の高まりなど、新たな課題への対応が迫られることになりますが、これを好機ととらえて、いま以上にすばらしいカリキュラムを組み立てていきたいと考えています。その意味でも、当校が所属する大阪府看護学校協議会が実施する意見交換会は大きな刺激に。年に数回、40数校の加盟校から教員たちが集まる会なのですが、当校が実施する教育への第三者的な意見を得ることができ、自らの看護観が広がっていくのを感じます。こういった外部とのつながりも最大限に活用しながら、学生たちの学びをより深いものにしたいですね。
看護対象者の年代や医療の選択基準には、いまや大きな個人差が存在します。一つひとつの現場に求められる看護を提供できる看護師を育成するためには、看護教員も時代に即して変化していかなければなりません。より高い倫理観を示していくことも、看護教員に求められる役割のひとつ。臨地実習を担当する看護師や私たち教員が連携し、これからの医療の一端を担う責任感を伝えられるよう尽力していきます。他国に類を見ないスピードで超高齢社会に突入した日本。私たちは、誰も見たことがない世界のなかで生きていくことになります。しかしこの状況を悲観することなく、学生支援という観点からこの国の未来を切り拓いていきたいと思います。
学生を指導する教員に、教育力の差があってはならないとの考えから、3年前にピアサポートチームというシステムをつくりました。これは講義や学生対応に疑問を感じたとき、同じチームを構成する教員同士で教え、学びあうための施策です。ひとりで思い悩む場面が減少した成果なのか、看護教員の定着率という点では、結果が出始めていると感じています。
講義の準備や教材研究する際、教科書だけでは到底情報量が足りず、専門書が必要になる場面は多々あります。高額におよぶことも少なくない書籍代を、図書費という形で補助してくれるのは本当に助かりますね。ほかにも外部の講習会に出席する際は出勤扱いとなり、研修費も支給されるため、心置きなく次のステップに進む自己研鑽に励むことができています。
全体を通して、柔軟性のある職場だと常々感じています。なぜなら、本校出身の教員と私のような外部から就職してきた教員とが、活発に意見交換できているから。そこでよりよい考えが生まれるからこそ、学生たちにも還元できるのです。学校長をはじめとする関係者の理解も深く、教育の現場に対して協力的なのも、働きやすさの一因ではないでしょうか。



働く人にも、優しい場所を提供したい。それが私たちの願いです。
さまざまな職種に加え、ゆとりある勤務体系が整った当法人。きっとあなたに合った働き方ができるはずです。「興味はあるけれど勇気が出ない」「どんな職場かわからないと不安」といった声も気軽にお聞かせください。
