


当センターの調理スタッフは、下処理・調理・配膳・洗浄のポジションを日替わりでこなしています。私が主に担当するのは、下処理と調理。その日の献立をベースに、病院特有の食事形態である常食・軟食・きざみ食・極きざみ食を用意しており、加えて減塩やカロリー制限といった個別対応も行っています。以前にも病院での勤務経験があったため、当初から大量の調理に違和感は覚えませんでしたが、決められた時間内に形態の異なる料理をつくるのはやはり手間がかかるもの。その点、同じく調理を手がける同僚は自らの手が空き次第、率先して残っている業務をフォローくれるような人ばかりなので、いつもチームワークのよさを感じながら仕事に打ち込めています。
枚方キャンパスには、医療センター以外にも障害者支援施設、特別養護老人ホームなど、さまざまな施設が存在しており、私たちはそのすべてに食事を提供しています。皆さんの食の要望にお応えするのが、調理スタッフの使命。一人ひとり調理法を変え、安全性だけではなく味わいまで追求するプロセスには、通常のレストランにはないやりがいがありますね。身体障害のある利用者様にとっては、食事の時間は一番の楽しみ。通常の献立はもちろん、行事食やケーキバイキング、鍋、誕生日会用の食事などにも、おのずと力が入ります。自分の技術を磨けば磨くだけ「おいしい」の声は広がっていくはずと信じ、生きる喜びを感じられるような料理を提供していきたいです。
働く側から見ると、当法人の福利厚生は非常に充実していると思います。調理スタッフ視点でもっともありがたいのは、中国などへの海外研修があること。「利用者様によりおいしいもの、本格的なものを食べていただきたい」という法人の思いも強く、積極的にスキル向上に取り組める環境です。またクラブ活動も盛んで、私はソフトボール部とゴルフ部を掛け持ちしています。普段は関わることのない医師や他部署の職員と交流を図りながら、好きなスポーツを楽しめるとあって、現場からの人気も上々です。それ以外にも慰安旅行、リフレッシュ休暇、年3回の賞与といった制度が。仕事に前向きになれるのは、法人からのサポートによるところも大きいと思います。
誤えんや食物アレルギーなど命に関わる事象が発生しないように、まずは利用者様それぞれの体調や調理法に注意を払うこと、そして何よりも安全でおいしい料理をお届けすることです。食事を楽しみにしている皆さんに笑顔になっていただくのが、こちらの願い。当然のことではありますが、どれだけ忙しかったとしても調理の手を抜くことはありません。
調理師としては、やはり職員食堂をおすすめしたいですね。医療や介護に従事する人が体を壊していては、元も子もありません。朝・昼・晩の3食、栄養バランスの取れた食事を低価格で提供しているので、より多くの方に利用してもらい、仕事の活力をつけてほしいです。飽きが来ないよう日替わりで構成されるメニューは、職員たちからの反応も良好です。
厨房は、明るくて楽しい雰囲気です。調理スタッフというと専門職のように思われるかもしれませんが、未経験の方でも個人の能力に合わせて、できることからていねいに指導してもらえるのでご安心ください。実際、いま働いている職員たちの前職もさまざま。やる気さえあれば、どんな方でも活躍できるサポート体制が整っていると感じています。



働く人にも、優しい場所を提供したい。それが私たちの願いです。
さまざまな職種に加え、ゆとりある勤務体系が整った当法人。きっとあなたに合った働き方ができるはずです。「興味はあるけれど勇気が出ない」「どんな職場かわからないと不安」といった声も気軽にお聞かせください。
