


医療センターに勤務する看護師や介護福祉士の補助業務を担当しています。食事介助や排せつ介助、車いすやベッドへの移乗など、日常生活に不可欠な動作のサポートはもちろん、病棟での暮らしを少しでも快適で楽しいものにできるよう、おやつや個別支援の時間も重視。デイルームで皆さんと一緒にDVDを見たり、足湯を楽しんだりといった場面では、誰もが笑顔でいられる柔らかい雰囲気づくりを心がけています。重症心身障害児者施設である医療センターには、下は小学生から上は70歳代まで幅広い世代が入所しています。障害の程度や人柄もさまざまなので、一人ひとりに合わせた声かけを徹底し、集団生活の場で不安や混乱に陥ることがないよう働きかけています。
思い出深い利用者様は数多くいらっしゃいますが、そのなかでも以前、他病棟から転棟で私が所属する病棟に来られた方のことは、鮮明に記憶しています。転棟から間もなく、慣れない環境に緊張したのか、暗い表情を浮かべ、食事も拒否する利用者様。どうすれば心を開いてくれるかを考えた結果、たとえ反応はなくても「おはようございます」「帰りますね」と声をかけることで私の存在を印象づけ、信頼関係を築こうと努めました。ある日、いつものように食事介助に入ったときのこと。初めて自ら口を開いて食事を食べられた姿に、涙が出るほどうれしかったことを覚えています。こちらの思いを伝えるには、地道なコミュニケーションが欠かせないと感じた瞬間でした。
声かけの重要性を身にしみて理解した私は、排せつ介助や更衣介助の際にも、必ず利用者様にひと声かけるようにしています。何も言わずに体に触れると、体調によっては驚いて発作を起こす方もおられるだけに、安全確保という意味あいも。事前に「着替えしましょうね」といった予告をすることで、利用者様も安心して私たちに身を委ねられるのです。似たような例でいえば、あいさつも大切にしていますね。利用者様と職員の距離が近い入所施設では、お互いの信頼形成が何より求められるものです。毎日のあいさつが、まるで本当の家族のような関係性を形づくってくれるはずと信じて、今後も皆さんを笑顔にするためのお手伝いができればと考えています。
介護経験が皆無だった入職当初、先輩からの指導には助けられました。行動障害をお持ちの利用者様に接するにあたっては、ある先輩が障害の特性について何十ページにもわたって資料をまとめてきてくれたこともありました。入職してまだ1年も経っておらず、右も左もわからないころだったこともあり、ここまでしてくれるのかと思わず心が動かされましたね。
4歳の子どもがいる私にとって、当法人の職場環境はとても魅力的でした。職員の子どもが対象の保育所にはお世話になりましたし、シフト希望は月出し。運動会や音楽発表会などの行事があるときには、基本的に休みを取ることができます。子どもが突然熱を出した際の休みにも理解があり、育児をしながら働きやすい環境。働くお母さんたちにおすすめです。
これからも当施設で働き続けるために、いずれ介護福祉士の資格を取得しようと考えています。かつてここを紹介してくれた友人が、ひと足先に資格を取って活躍していることが、刺激になっているのかもしれませんね。介護福祉士に留まらず、自分自身が関心を持てる領域が出てきたときには積極的にスキルアップに励み、活躍の幅を広げていきたいです。



働く人にも、優しい場所を提供したい。それが私たちの願いです。
さまざまな職種に加え、ゆとりある勤務体系が整った当法人。きっとあなたに合った働き方ができるはずです。「興味はあるけれど勇気が出ない」「どんな職場かわからないと不安」といった声も気軽にお聞かせください。
