スタッフインタビュー詳細

地域医療に注力。地域を良くしたいとの想いのある方、ぜひ仲間に。

M.M
在宅総合サポートセンター
訪問診療看護師
ナイチンゲールさんに憧れて看護師へ。みんながその地域で楽しく暮らせたらという想いを胸に日々患者さんと接しています。

小さいころから読書が好きで、小学生のときにナイチンゲールさんの伝記を読んで感銘を受けたことが看護師を志したきっかけです。看護学生当時は、自身の祖父へ何もできずに悔しい想いをしたことを今も覚えています。看護師になってからは、外科・泌尿器科・消化器科・内科など各診療科の病棟を経験し、妊娠を機に外来勤務に。その際、介護保険制度が始まる前の老人デイケアにも関わり地域医療に興味を持つようになりました。現在、在宅総合サポートセンターに所属し、訪問診療看護師の責任者である看護主任を務めています。地域医療の魅力は、地域の人との距離感。特に医療生協は組合員と職員により成り立っている組織で、患者さんや、その家族との距離が近く、受診する前に昔隣家へお醤油を借りに行く感覚で気軽に相談しに来てくれます。そうした光景こそ地域医療の原点。本当に地域に根差した医療です。訪問診療は、看護師単独で訪問する訪問看護とは異なり、医師と一緒に訪問するので心強いですよ。

看取りは厳かな場面。患者さんがお家で気持ちよく過ごし、人生の最期を穏やかに迎えられるように。

訪問診療の仕事で特に印象に残っているのは看取りで、私も幾度も経験しています。看護師の中には看取りを敬遠する人もいますが、人にとって亡くなるのは生まれるのと同じ人生で1度きりのこと。私自身、素敵な場面に立ち会わせていただいてると思っています。とはいえ、看取りに接し始めた当初は気が滅入っていたのも事実です。そんな私の看取りに対する意識に変化が生じたきっかけは、先輩看護師からもらった「人生の最期は悲しい出来事だけど、同時に厳かでもあるんだよ」との言葉でした。この言葉は後輩看護師へも看取りに対する想いとして継承しています。さっきまでお元気だった人との突然のお別れに遭遇するかもしれない。だからこそ、これからも一回一回の訪問診療、患者さんと時間の一瞬一瞬を大切にしていきます。多くの組織から構成されている阪神医療生活協同組合。私たち訪問診療が、外来や訪問看護、有床診療所とひとつのチームになって動く「チーム看護」を提供しつつ、居宅介護支援事業所とも連携し、患者さんが望んだ在宅生活をできるように、人生の最期を最高の状態で迎えられるようなお手伝いができれば幸せです。

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