
カフェで見た求人情報誌が、華建築との出会いでした。求人広告には、年収や残業時間といった条件面、「ガッツのある人募集!」といったフレーズなどが所狭しと並ぶイメージがあったのですが、当社の広告は「3部門で求人募集!」としか書かれておらず、あとは写真だけ。シンプルな構成に「ここ、面白そう!」と直感しました。ホームページを見てみると、稲刈りやバーベキューなどでお客様と社員が打ち解けている様子が掲載。お客様と一緒に家づくりを楽しめる社風を感じ、ますます興味が募りました。加えて、募集のあったコーディネーターという仕事に、アパレル販売員として培ったコミュニケーション能力を活かせるのではと感じたこともあり、応募に踏み切りました。面接では、社長の口から「『華建築で家づくりがしたい!』と思っていただけるファンを、一人でも多く増やしたい」という熱い想いを聞き、私も家づくりに対する思いの丈を述べました。何もないゼロの状態から長い時間をかけてコミュニケーションを取り、お客様との二人三脚で住まいをつくり上げる。面接を終え、そんな理想を追求できるのは「ここしかない!」と確信しました。
「これもやりたい」「あれもやりたい」。お客様の想いに沿って、カスタマイズを行うのが注文住宅なので、そうしたご要望は出てきて当然ですし、その一つひとつに真剣に向き合うことが、注文住宅のプロである私たちの務めです。とはいえ、ご予算や時間といった、さまざまな制約があるのも事実で、ご要望のすべてにお応えできるわけではありません。そこで重要なのが、必ず実現すべき点と、折り合いをつけるべき点を見極め、優先順位をつけることです。家づくりにかける情熱を整理し、ご要望を取捨選択するのは一番難しいところですが、それこそがコーディネーターの腕の見せ所。「こちらの方がまとまってスッキリしますよ」とのご提案に「あなたが言うなら、間違いない」と反応が返ってきたり、生地のカラーでお悩みの方に「横田さんなら、どの色にしますか?」と意見を求められたりすると、素直にうれしいです。打ち合わせの回数を重ねるたび信頼度が上がっていき、完成後に喜びの言葉をいただく瞬間は、コーディネーター冥利に尽きるとしみじみ思います。
自分の家を自分自身でコーディネートしたい。入社前には漠然としていたこの想いも、お客様と触れ合ううちに、どんどん明確になってきました。今はまだ家を持つ段階に至っていないので、お客様のお宅に愛情を込めて、自分の家のような思い入れを持って、日々の仕事に取り組んでいます。私の理想は、お客様の意向を最優先しつつも、誰が見ても素敵と思えるお家に仕上げるように導くこと。そのうえでも、新人コーディネーターに「こういうコーディネーターになりたい!」と思ってもらえるだけの存在になるのが、当面の目標です。以前には、私にも憧れのコーディネーターがいました。すでに寿退社したその先輩は、信頼感、安定感、包容力と、あらゆる面で姉御肌を絵に描いたような人。ときには厳しく接してくれたからこそ、今の自分があるのだと思います。頼りがいがあり、素敵なお姉さんのようだったその背中に少しでも近づけるよう、これからも努力を重ねていきます。
