大分工場

小型精密加工が得意

1977年設立の大分工場はテストピースなどの小型精密加工や発電・化学プラント部品などの大型一般部品加工を行っています。
お客様からお預かりした材料を図面通りに加工し、仕上げ作業を行う事が主な業務内容で、中でも得意なのが製鉄テストピース加工です。主要取引先である大手製鉄企業と操業以来40年以上に直接取引をしており、あらゆるテストピースの加工を任されてきた実績があります。
更に、製鉄企業で培った技術を基に製鉄以外の容器部材や鍛造部品からの試験片抽出等、幅広い分野でのテストピース加工も手掛けています。

JIS規格だけで約700種類!でも、そもそもテストピースって?

製鉄テストピースは、精製された鋼材の性質確認をするためのテストで使用される試験片のことです。性質確認の破壊試験は、強度・延性・靭性など、特定の環境・条件における材料の基礎的なデータを得るための試験で、引張試験・圧縮試験・曲げ試験・衝撃試験など様々なものがあり、各試験におけるテストピースも多岐にわたります。大分工場は日本企業で多く用いられるJIS規格のみでも約700種類のテストピースを加工しています。

テストピースに強い理由とは…

テストピースを加工するに際して、要求精度に仕上げる加工技術力と同様に重要なのが、大量の製品本体とテストピースの紐付けを間違えない事です。テストピースは製品本体から部分的に採取され、その試験結果が製品本体全体の性能(材質)を評価するものとなります。製品本体とテストピースの入れ違いは重大な品質問題となります。大分工場では、製鉄企業様と共同で「二次元バーコード」を活用する識別管理システムを導入し、入れ違い防止(異材防止)を行っています。こうしたシステムと長年培ったノウハウ、社員一人ひとりの意識の高さこそが他社の追随を許さない大分工場の強みです。

一般加工にも自信あり!今後更に注力します

強みはテストピースだけではありません。一般機械加工においても大手重工業メーカーより数多くの加工依頼をいただいております。主な加工品目は化学プラント、ガスプラントなどに適用されている大型コンプレッサの内部部品などです。近年コンプレッサ部品用の素材が鋳物から鋼板化へ変化する流れに対応すべく、既存の立型旋盤(ターニング)設備に加え、最新の5面加工機の導入による機械加工能力の増強を進めています。

フクトクであなたの未来づくりを!

製造現場は「テストピースグループ」と「機械加工グループ」の2つにわかれます。テストピースグループではフライス盤や研磨機、NC旋盤などの機械加工技術が基本となり、機械グループは5面加工機、門型加工機と大型立型旋盤(ターニング)の操作技術およびプログラミング技術が必要となります。新入社員はまずテストピースグループで機械加工技術の基本を学んでから、最終的には両方のグループで従事できる人材へと育てていきます。実際「フクトクグループで技術を習得すれば、どの会社でも通用する人材になれる」と言うのは決して大袈裟な表現ではありません。現在、20代や30代、40代、シニア層と幅広い世代が活躍中です。ぜひ、私たちの仲間になって下さい!