スタッフインタビュー詳細

牛肉のポテンシャルをさらに伸ばすのが、腕の見せどころ。

佐野 辰哉
加工スタッフ
ものづくりへの興味がすべての始まり。最適な加工は永遠のテーマです。

中学生のこらからものづくりに興味がありました。「製造」がないと「需要」も「供給」もなく、「消費」もありません。つまり、「ものづくり」は社会の根幹をなすものです。それに携わりたい、なかでも人間の暮らしにおいて一番重要と考える「食」の分野で、と漠然ではあるものの、ずっと思っていたのです。とはいえ、福寿館の仕事に魅力を感じるようになったのは入社して実際に携わるようになってからのこと。入社するまでは、「福寿館」の名前を見たことある程度でしたし、先代の社長と出身高校が同じと知ったことも入社後でした。入社以来、当社の製造部門であるお肉の加工ひと筋。店頭で販売するお肉のカットや併設しているレストランへのお肉の切り出し、後輩の指導や管理をメインに担当しています。まずは豚肉の加工から携わり、慣れてきたら牛肉へ。社長や常務と比べればすべてにおいてまだまだですが、ようやく牛肉の加工に関しても手応えを感じるようになってきました。牛肉のもととなる牛は人間と同じで、一頭一頭異なり、同じ牛は二頭といません。一見すると同じような肉の塊に見えても、切りやすい牛肉もあれば、そうでない牛肉もあります。加工の仕方は、答えがひとつではなく、非常に奥が深い。一生かけて追求していきたいです。

「丁寧に、はやく」。外の時間を1秒でも短縮し、「おいしい」をたくさんの方へ。

お客さま第一。私がモットーとして掲げていることです。消費者がいてこその私たち製造者であり、常に食べる人の顔を浮かべながらお肉をカットし、お肉を包んでいる竹皮を開いたとき、思わず「おいしそう」「きれい」と口にしてもらえるような加工を目指しています。福寿館のお肉の品質は間違いありません。しかし、加工者や販売者の技術、心遣いといったスタッフ一人ひとりのお肉との関わり方次第によって、品質以上の商品になることもあれば、品質以下の商品にしてしまうことも。私自身、先輩から「まずは、ゆっくりでいいから丁寧に。慣れてきたら丁寧さを維持しながら迅速に」と教わり、後輩にもそう伝えています。お肉は生ものなので、冷蔵庫のなかが基本。ただ、庫内でカットはできませんので、庫外に出す必要があります。外での時間をできる限り短くし、品質の良さを少しでも長く維持することは製造者の大切な務め。これからも先代からの「陳列で牛を生き返らせる」の言葉を胸に、お客さまの大事なひとときをより豊かにする、おいしいお肉をお届けしていきます。

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