本来のお客さまの姿を知った上で、「その人らしい介護」の実現を目指しています。
特別養護老人ホーム長吉 介護支援専門員(ケアマネジャー)T.H.さん
PROFILE
前職では建築の仕事に従事し、2005年に永寿福祉会に入職。介護士として約10年勤務した後、ケアマネジャーへ転身。介護・医療スタッフや栄養士、理学療法士、ご家族と密に情報共有を行いながら、一人ひとりの「その人らしさ」を大切にしたケアプラン作りを行っている。
入職のきっかけは?
永寿福祉会に入る前は、父と建築の仕事をしていました。施主さんのお宅に伺い、ご要望や相談を聞く機会が多く、人と関わることが好きでした。そんな好きなことを生かしつつ新しい仕事に挑戦したいと考えた際、介護職は今後も必要とされる安定した職種だと思い、複数の法人で面接を受けました。その中でも永寿福祉会は担当者の介護に対する熱意を強く感じ、一緒に働くのが楽しそうだと思い即決しました。
どんな職場だと感じていますか?
スタッフの年齢層は幅広く、私は50代ですが、20代から40代の若いスタッフも多くいます。世代間の価値観や考え方の違いを感じることもありますので、若いスタッフと接する際には、話し方や教え方に工夫をしています。同世代のスタッフとは共感しやすい部分が多いですが、若いスタッフが大切にしている考え方は異なることもあるため、相手の反応を確認しながら、わかりやすく丁寧に伝えるよう心掛けています。そうしたやり取りを重ねる中で、世代を超えた理解が少しずつ深まってきていると感じています。また、長く勤めるスタッフも多く、定年まで続ける人や10年以上勤務する方がたくさんいることから、安心して長く働ける環境であると実感しています。
これまでで嬉しかったエピソードや印象に残っている出来事は何ですか?
ケアマネジャーの仕事の醍醐味は、介護スタッフや医療スタッフ、栄養士、理学療法士、ご家族などと密に情報共有をしながら、お客さま一人ひとりにとって最適なケアプランを作り上げていくことです。特に、ご家族の思いや考えを最も重要視しています。施設には約120名のお客さまがおられ、それぞれに活動的に過ごされていた時代がありました。その過去の姿を知っているのはご家族だけです。今は動きたいように動けないもどかしい時期であり、介護士はお客さまの「今」の姿しか見ることができません。そこで、お客さまのお元気だった頃の写真を見せていただくなどして、ご家族の思いをしっかり受け止め、それを現場の介護士に共有しています。こうした「その人らしさ」を踏まえたケアプラン作りを心掛けています。
今後の目標や、取り組みたいことはありますか?
お客さまの中には、自分で身の回りのことをされる方や、お話しするのが好きな方もいらっしゃいます。名前を覚えていただいたり、身の上話を聞かせていただけるのは、とても嬉しいことです。多くのお客さまは、日本全体が活気づいていた時代を力強く生き抜いてこられました。そうした方々の生き生きとしたお話を伺うことで、こちらも元気をもらえ、とても楽しく感じています。以前は介護士もご家族の思いに直接触れる機会が多く、その熱を介護に生かしていました。しかし、感染症対策の影響でそうした機会は大幅に減ってしまいました。それでも、当時と変わらぬ熱意を持って業務に取り組み続けることが目標です。そのために、ご家族様の思いをしっかり聞き取り、その熱を周囲に伝えながら、「その人らしい介護」の実現をこれからも続けていきたいと考えています。
一日の流れ
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9:00
出勤・各部署と調整
一日の仕事を確認し、各部署と情報共有を行います。
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10:00
会議
支援内容を決めるため、サービス担当者会議を行います。
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11:30
ご家族様からの相談に対応します。
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13:00
休憩
昼食を取り、身体を休めます。
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14:00
役所訪問
役所で介護保険の更新手続きを行います。
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16:00
ケアプラン作成
介護プランの作成を行います。
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17:30
退勤
翌日の準備をして退勤します。